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実録サバイバル!ベア・グリルス:シーズン2「サハラ砂漠」攻略編~前編~

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ベアが今回サバイバルに挑むのは非常に過酷な「サハラ砂漠」だ。

アメリカとほぼ同じ面積、焼け付く様な砂地が広がり、毎年類を見ない猛暑に多くの人々が犠牲になっている。

 

一歩迷い込んだら命はない。

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人間が住むのは不可能な環境「正しい生存術が生死を分ける鍵になる」

今回はモロッコからアトラス山脈を抜けてサハラに入る。アフリカ大陸の4分の1を占め、11か国をまたぐ砂漠。

普通なら脱出は望めず、救出を待つだけの状況でサバイバルスタートだ。

 

 

Contents

実録サバイバル!ベア・グリルス:シーズン2「サハラ砂漠」攻略編~前編~

砂漠での主な死因は2つだ。

  • 脱水症
  • 熱中症

である。

何も対策を講じなければ数時間で確実に死ぬ。

(実際に今回撮影班のスタッフがダウンするというアクシデントも起きた。)

夏場の温度は55度を超える。砂の上でも数秒しか触っていられない程の暑さである。

脱出経路となる「アトラス山脈」まで数百キロあり、この気温の中ベアは、どんな「サバイバル術」で乗り越えていくのだろうか?

 

ベア脱水症状か?

猛暑対策:ベアTシャツにシッコをかけて?!

暑さで頭と体が動かなくなった時点で「猛きん類の餌食」になるサハラ砂漠。

 

ベアは早速、Tシャツを脱ぎシッコをかけた。

「気が進みませんが・・」(進むヤツはいないだろう(苦笑))ターバンにして頭に巻く。

シーズン2まで来たら「シッコシーン」はもう慣れる。

とにかく暑さから頭を守る事が最優先事項になってくる。

砂漠で生き抜くには何よりも水、この一帯の年間降水量はわずか75ミリである。

この「水確保」が後々、ベアにとって大きなネックになってくる事を本人もまだ知らない。

シーズン1の様には行かない今回の新たなシーズンであった。

 

この暑さの中「生き物」を見つけたら逃したらかなりの痛手、ベアは早速発見した。

 

ヒヨケムシ

外見はサソリや蜘蛛に似ていて体長は最大で15cmにもなる。攻撃的で、動きも速く時速16キロで走る、危険な顎以外は食べられる。

ベアは前脚と顎をナイフで切り落とし、体自体はプヨプヨしているのをカメラに見せ「できれば食べたくないのですが。タンパク質豊富なのでいただきましょう」と生食い(汗)

「口の中で膿が破裂した様な感じです」

水分節約=大量の食事は消化し水分を使い、脱水症の発生を速める事になる・・それは命に危険が及ぶ事になるからである。

今回準備した水は1ℓほど・・この暑さでは最低でも1時間=1ℓは必要である。

食料がなくとも3週間は生存可能だが、水なしでは24時間が限度である。

 

高い位置へ登り水を探す

登るのに45分とてつもなく大変「糖蜜の中を歩いている様だ」とベアさん。脚をとられて、前に進む事ができない。が・・

 

地平線に木が見えた=砂嵐が起こると一瞬で視界を奪われるそれが「サハラ砂漠」である。

「水確保」の為ベアは木の見えた方角へ向かう事にする。

 

サハラ砂漠での方角確認とは?

地中海から北東の風が吹き込み、その為砂丘の風上側は緩やかな長い斜面になる。

 

風下側は急斜面になる。北西には目的「アトラス山脈」がある。

今回の「ベア・サバイバル」はベア自身、救出を期待しつつの「生き残り」を探る危険な冒険であった。

 

目的の「アトラス山脈」は徒歩でいくには・・距離がありすぎるのである。

すでに撮影班の一人が「熱中症」で脱落した。

 

1時間に1ℓの水分が奪われる地獄のサハラ砂漠

「砂丘からはオアシスに見えたが違いました」ナツメヤシが点々と繁っていただけであった。

「ナツメヤシの根元なら水があるという事です。地面を掘ってみましょう」とベアさんは、懸命に掘るが・・出てこない!!

「諦めてはいけません。ある方法で水滴を集められるかもしれません」とベアさんは?

  1. 45㎝程の穴を掘りその上のヤシの葉をかぶせる
  2. その上に石を隙間なく並べていく。
  3. またヤシの葉を隙間なく石の上のかぶせる

このまま一晩置くと地上と地下の温度差で水蒸気が水に変わる、空気中に残るわずかな水分が石に集まる事を祈るしかなかった。

(気温差を利用した水の確保)

砂漠の岩の下には「サソリ」が多く生息する。

 

 

イエローファットテール・スコーピオン発見

もっとも毒性の高いサソリ、刺されて処置をしなければ人間は6時間以内に死ぬ。

神経毒で痙攣・心臓発作。毎年モロッコでは約100人が犠牲になっている。

 

ベア・クッキング「サソリの生食い」

材料)イエローファットテール・スコーピオン(1匹)

作り方)

  1. 毒針を切り落とす
  2. しっかり押さえ頭も切り落とす

そのまま頂きます。

 

ベアさん口に運び「マズイ!!」べッ!w

恐らくサソリは素揚げか炒めて塩をふると香ばしく美味しいはずだ。

昆虫食の記事はコチラから

 

ナツメヤシの実を発見するベアさん。

「カメラを貸して」と9mのヤシ木を登る。

  1. 脚で樹皮を押さえ全体重をかけない
  2. 腕が相当シンドイ。

まだ熟していないが貴重な食料、実を摘み取るベアさん。ヤシの実はビタミンC豊富・ミネラルも補う「食べてみます。苦いですができるだけ食べておきましょう」

 

シェルター作り・火おこし

砂漠での夜間は冷え込みが激しい

1、砂は体温を奪うので、ヤシの葉をなるべく多く敷く様にする。

 

火きりギネを作ろう!

「火きり板」ときりの摩擦によっ火種をこしらえる。きりを弓ではなく両手で回転させる事。手にまめをこしられない様に、きりは滑らかで真っすぐでなければならない。

  1. 手のひらに唾をつける。
  2. 最初はゆっくり力を入れず手を前後に動かす。
  3. そして一気に速度を速めていく。
  4. きりを上から下へこすりおろすようにしてまわすといい。

「ついてくれーー!!」叫ぶベアさん。

「あれだけ頑張ったのに失敗です、これ以上余計な体力を使うのは得策ではないですね。今夜は火打ち石を使いましょう。これがキャンプならさぞ楽しいでしょうね」とベアさん

(どこまでもパフォーマンスを見せてくれるベアさん・・火打ち石で火は卽ついた。苦しい中でも一所懸命みせてくれるベアさんに感謝)

 

 

火おこし

今回のきりもみ式はかなり体力を消耗するので正直おすすめできない、弓きり式でなぜやらなかったのか疑問が残った。

火おこしの基本はコチラの記事で確認してください⇒<火おこしの基本

 

二日目

午前9時、気温50度、出発するベア一向。

その前に朝起きたら必ずやらなければならないことがある、まずは服や靴の中をしっかりはたく事=サソリが潜んでいる可能性がある為。

昨日、仕掛けた「ヤシと石」を見に行く。果して結果は?

 

「石」に少しの露がついていた。

それをすするベアさんだった。ベドウィンはこれと似た原理で水を確保する。

 

出発する前にする事

<焚き木をした炭を利用する>

目の下に炭を塗っておく事・・

強い日差しから目を守る為、野球選手がするのと同じ原理である。

 

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Tシャツターバンを頭に巻いておく。

サハラ砂漠、50度の中出発をする。しばらく歩くと植物を発見するベアさん。

 

食べてはいけない植物とは?

瓜科の植物・・

スイカに似ているが全く違う。口にしたら体調を崩し、脱水症悪化させる。

殺菌性があり、炎症を抑える成分を含んでおり、ヘビの毒やサソリの刺し傷に効果がある。

地元の遊牧民達は痔の治療に使う。

 

死の砂漠だが様々な生きものがいる!

<砂漠に住む生物>

クスリサントスキンク・・見た目は15cmくらいのトカゲによく似ている。

砂の中を泳ぐすばっしこい生き物。砂の中1mは潜る事ができる。「貴重な栄養源です」と捕獲する。

・頭をナイフで斬り落とし生食いのベアさん。

「血と内臓とうろこを混ぜ合わせた味です」とベアさん・・・

 

撮影班のスタッフが犠牲に!?

「また撮影斑の一人が熱中症です。脱落者多数です。焼けたオープンの上を歩いている様な気分です」

※(いつもこのDVDを見てて思うのが、ベアさんも凄いが撮影班のスタッフも凄いと感心する。むしろ重たいカメラや機材を担いでいるのだからベアさんより条件は厳しいのでは?

もちろん最高の道具と機材やテントや衣服に食料は備えているのだろうが、それでもベアさんと同じ場所を行動してるのだから。実はこの撮影班の裏話も収録されているのでいつかレビューします。

 

砂漠で最強の生きものに遭遇!

日陰を探すベアの前にコブラが!

エジプト・コブラ・・クレオパトラを殺したとされている毒ヘビ。体調1mぐらい。刺激すると襟(頭巾)がある。神経毒。

  • 不用意に近づかない事
  • 体をおこし威嚇する
  • 背中をみせずゆっくりと後退する。

 

ギョリュウの木陰を発見

「なんとか命拾いをしました。日差しが強すぎます。耐えられないです!」

弱音を吐かないベアさんが、弱音を吐く。

 

ギョリュウ・・砂漠に順応した植物。

体温を下げる為に!

木陰で砂を掘り溝を作り、体を横たえる。表面温度よりかなり下がるのでクールダウンにはいい。

「労働力はいりますが掘る価値はあります。自分の体が入る大きさに掘る事です。まさに天国です!」

 

最も気温が上がる正午前後の移動は避ける。夜明け・夕暮れの移動は水なしでも何とかもつ。さぁ~ベアさん一向も出発である。

しばらく歩いていると「流砂」に出くわす!

 

超危険、自然のトラップ!

「流砂」・・砂漠の水源は地下深く、小さな泉が湧く事がある。

人間や車まで丸のみにしてしまう。ベア「流砂からの脱出方法をお教えしましょう」

 

ベアさん流砂に飛び込む!

脚を抜こうとするたび体が引き込まれる。流砂では人は死なず、太陽が命を奪うのである。

「流砂の比重の方が高いため人間は沈みませんが【パニックと絶望】で気力を失ってしまうのです」

  1. なんとかして流砂の表面に脚を出す事
  2. 焦ってはダメ。呼吸を整えながら上半身を動かしていく。
  3. 脚を持ち上げたら泥の外へはい出る。

「ブーツが鉛の様に重いです。できるだけ早く泥を落とします」・・とベアさんパンツ一丁。

(今回はトランクスの黒、黒も好きなのかベアさん汗)・・この乾燥地帯では速効で乾いてしまう為、脇の下・内ももが泥でこすれて30分で擦り傷だらけになってしまう。

  • 脇や股間がこすれると感染症にかかる危険がある。
  • 更に砂が汗腺をふさいだらあせもの原因
  • 日焼け防止の為急いで服を着る。

 

そして夜に・・・なりそのまま移動する。昼の暑さよりまだ夜の寒さの方がまし、動いていれば体は温まるので。

ただし、砂漠では夜の移動が良いが「ヘビやサソリ」の世界です。BYベアさん。

 

岩石砂漠

広大な荒地はサハラ砂漠の5分の1を占めるサハラにはアカシアの木が点在している。

 

アカシア・・棘の多い枝が特徴。世界に1300種類あり、小さな葉は煮れば食べられる。

重要なのは樹脂であり、シロップやガムの原料になっている。

 

ベアさん「樹脂」と口に入れ、「これを噛み続ける事で唾液の分泌が促進され口の渇きをいやす事ができます」。

そしてアカシアの木はアトラス山脈に近づいた証拠。

「暑さがいくらか治まり砂漠の移動が楽になりました。

この辺りは【ハマダ】と呼ばれ、岩石の砂漠という意味です。

拳大の石が多く見られます。注意しなければいけないのは、陽が落ちてくるとサソリ・ヘビが活動を始める事です」

 

・・まだ水確保はできていないベアさんだった。

 

ベア決死の「夜の移動」

~究極のサバイバルテクニックより~著:ベア・グリルス

『どのようなたづいの砂漠でも、広い範囲を徒歩で移動するのは大変な労力だから、早朝・日暮れ時・あるいは満月の夜に移動する事』

まだ「水確保」ができていないベアは、体力温存する為、夜間の移動を決断する。夜行動物が活発になる(ヘビ・サソリなど)が、昼間の厳しい暑さはない。振動をヘビが感知する恐れもあるので慎重に進む事である。

夜間での方向確認には?!

北斗七星のひしゃくの先端にある二つの星を見つけ、その星の間の距離を4倍伸ばす=

そこに北極星がある。「南北」が解れば、方向はたがえる事はない。

「夜の移動」➡30キロ以上進める。

 

寒さに耐えられるうちにする事

シェルター作り

『サソリが潜む危険がある為、日没前に行う』岩は日差しに焼かれまだ熱を持っている。

適当な場所を選び岩を積み上げる。ベルベル人達も砂漠で足止めをくらうと、この非常用シェルターを作る。

 

『砂よりも暑く焼け、たっぷり熱を蓄えたハマダの岩はまさに天然のヒーターなのです。急こしらえですが、何とか体が入りそうです。風も防げるし岩から放射される熱が体を包んでくれます。快適とは言えませんが、ハマダで生き残るには最善の手段です』

 

ベア「水確保」できるか?

乾いた川底のカーブがゆるい側には、浸みこんだ雨水が残る場合がある・・

『少し掘っただけで土の色が変わりました。こうして掘れば冷たく湿った砂は見つかります。まだ水はでません。もう少し掘りましょう』とベアさん。

 

Tシャツを使い「水」を飲む方法とは?

湿った土をTシャツで包み搾る。わずかだが口が湿るのを感じる。とベアさんだった。

 

ベルベル人、究極の生存術とは?

「サハラ砂漠」で水確保さえままならないベア。撮影班達も「熱中症」で多数脱落する。

 

サハラ砂漠を生き抜く強靭な遊牧民=ベルベル人達に、多くの遭難者が救われている。

数千年、この砂漠を生き抜く彼らの「サバイバル術は生還の助けにもなる。

 

内容的にも、かなりベアさん自身追い込んでいる「シーズン2」になっている。

今まで『原住民』とか『○○族』と言った言葉はベアは使ってきたが、実際にDVDに映しだされた事はなかった。「シーズン2」では実際に触れ合い学び・友情を深め合う・・そんな内容が期待できそうだ。

内容濃い「ドキュメンタリー・サバイバル番組」に期待しよう!

「後半はベルベル人の究極の生存術」をお届けします」とベアさんだった。

 

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