今回のベアさんのサバイバルの場所はスコットランド、観光客に人気の大自然で毎年60人が救助されている。
今回も動物の毛皮はぎや沼にはまったときの脱出方、ウサギ狩りと見どころは満点だ。
Contents
実録サバイバル「ベア・グリルス、スコットランド編」シーズン1最終章
グレートブリテン島北部の高山ハイランドは「釣り・登山」で毎年50万人が来る人気の場所である。
「川や峰・渓谷・原野などが数多く、手つかずの自然は多くの人々を魅了してやみません」とベアさん。
ただ天候は変化しやすく、去年は7人が命を落としたとか。
大西洋から吹き付ける「冬の嵐」は風速75m以上に、ハリケーンならカテゴリー5に相当し気温も当然氷点下になる。
厳しい大自然の観光地スコットランド攻略
今回もいつもの様にベア持参はナイフ・水筒・火打石である。
ヘリからハイランドへ降り立つベア。
標高1200mの高地、辺り一面霧で周囲さえ、霧で10m先さえ見えない中先へ進むベアさんだった。
ブリザードの中で方向を確認する方法
進むにつれブリザードになる。ほとんどホワイトアウト状態に・・・。
雲も隠れ太陽も確認できない状態なので影や時計では方向確認が出来ない。北の方角へ向かえば街があるらしいという情報しか無い。
ではこんななにも周りが見えない状態でどうやって方向を確認すれば良いのだろうか?
(方向確認をする方法)
- 岩についた氷で確認
- 霜が岩に吹き付けて氷が伸びていく
- 氷が伸びている方角が西である。
雪崩が起きやすいかどうかを確認する方法
視界が悪く雪山での急斜面は強風が吹くと雪崩に合う危険もある。
(雪崩が起きやすいか確認する方法)
- 半月型に硬い雪に当たるまで手で掘る。
- 自分中心に両サイド掘る。
- 最後は体をどけ四角形になる様に掘る。
- このできた「四画」を引っ張る。
- その層が動いた場合=雪崩が起きやすい。
- 動かない場合=雪崩は起きづらい。
と恐い話をしながら氷点下12度の中を歩くベアさん
雲より下に降りると凍結した大地が広がる
「氷の荒野」で強風に合うベアさん、簡単には進めず・・「しめった雪風が吹き荒れるので最悪です!!」としゃべりすぎて、コケるベアさん(苦笑)ドキュメントは辛い・・
吹雪から逃れる為、ふもとを目指す。
ベアでさえ、急がなければ「15分で窒息する」危険な場所であった。
日没まで後1時間・・ベアは避難場所を見つける事ができるであろうか?
幸いにも風がおさまったが・・時間がない!
下山するにつれ雪が川に流れ込んでいる。川をたどっていけば、山をでられるが・・目の前に「雪橋」を発見するが、滑りやすいし「雪橋」を渡るのは危険であると判断。
「コケや岩・氷雪ですべる可能性があるので、周り道をしましょう」とリスクを避けるのも「サバイバル」では大事な事である。
別のルートを歩くベアさんは、あるモノを発見する!
血の跡を発見!
鑑識:ベア・グリルス「鹿の遺体解剖」か?!
「何か滑り落ちた跡があります。動物でしょう」と走り寄るベアさん。
「アカシカの死骸です。完全に潰れています・・・」ここに生息する2万5000頭程のアカシカであった。
「血や内臓が飛び散っています。この鹿はオスです。死後数日はたっていますね。臭いが強烈です。残念ですがこの肉は食べられませんね」・・やっぱり食べる気満々のベアだった(苦笑)
「本当にクサイです!自然をフル活用するのがサバイバルの基本です。僕はシェルターに利用します」
とは?どういう意味なのだろうか・・ベアは鹿の死骸を引きずり(ズリズリ)運ぶが?!
〇鹿の毛皮を作ってみよう!
毛皮は厚く油を含んでおり耐水性もある。
- 鹿を仰向け(腹部が膨れているのは死後数時間経過した証拠)
- ナイフで下腹部を斬り内臓を傷つけない様に注意する。=小型ナイフの方が便利
- 毛皮と内臓の間に拳を入れ回しながらズンズン進めていく。
- ナイフでやるより「拳」の方が早い。
「強烈な臭いで肉は食べられませんね」・・まだ食べる事を強調するベアさんだった(笑)
「ハイランドの人々は鹿の毛皮で靴を作りました」・・毛皮をドヤ顏で自慢するベアさん。=
貴方に不可能の文字はない(苦笑)
毛皮はあるがシェルターがない?!
ベア「毛皮」に時間をかけすぎ、シェルターを探す時間が無くなってしまう(苦笑)
でも爽やかに「自然に存在するものを利用しましょう!」(やっぱTVだ・・目の前に空洞がある。)
雪が岩に当たり溶けてできた空洞があった。「身を守る事ができるでしょう」
鹿の毛皮をズリズリ引きずりながら入っていくベアさん・・
(防寒対策)
体温の4割は頭から抜け出す。体温から5度下がると意識がなくなるので・・
〇ナイト・キャップ
- 着ているフリースを脱ぐ。
- ナイフで片方の袖を切り落とす。
- 袖を伸ばし「くまのプーさん」の様になっているベアさん(笑)やっぱりくまだったのか。。
「少し恥ずかしいですが、あったかいです」と満足そう~(笑)=本人も満足、観ている方も満足=これぞエンターテーメント!!
〇鹿の毛布
「かなり臭いますが、暖かくなるでしょう。快適です」=どこでも順応できるベアはスゴイ。
(深夜カメラで・・)
「毛皮が臭くってたまりません。雨が降って寒くなってきました。面倒ですが用を足す事にします。
でも雪の中にするのはもったいないでしょう?!」と謎の発言!!(はっ!!これはヤバい方向に?!)
〇シッコ湯タンポ(やっぱりね・・苦笑)
最近、ベアさん自分のシッコに利用価値を見出してしまった様で・・前の「サバンナ」では飲んでいた・・
モザイクまでかかり「サバイバル番組だよね!?」と目を疑った(苦笑)
横になり、暗闇の中「水筒」に入るシッコの音がやけに響く(笑)
「暖をとるにはこの「シッコ湯タンポ」しかないですね。上着の中に入れるベアさん。
氷点下20度の中「シッコ湯タンポ」「臭い鹿毛布」で身を守るベアさんだった。(笑)
二日目
「爽やかな朝です!昨夜はよく眠れました」とにこやかなベアさん。
手には昨夜、シッコを入れた水筒を川で洗い流している(確かに爽やかだよ。。ベアさん(笑))
今日も霧が深いが、どこまでいっても前向きなベアさん「少し山を下れば晴れるでしょう。
鹿の毛皮は重いので邪魔になるので、置いていきます」と素早い動きで下山する。
ベアさんの言う通り・・雲の下にでたら視界が開けた!
「とてつもない巨大な渓谷です!!素晴らしい景色です」と感無量!
U字型の尾根に立つベアさんは、観察をする「雪が解けていない斜面は北向きです。ここを下りて北に向かえば町に出るはずです」
歩を進めるベアさんだったが今度は岩だらけの崕にぶつかる。
ベア滑降術
重心を落とし、バランスを取りながら滑り降りる600m降りたら渓谷にぶつかった。
「期限前4000年から人が住んでいました。昔の住民は強靭ですね」とベアさん(貴方も十分強靭です。ベアさん。(笑))
大きな岩のコケで方向確認
片側だけにコケが生えている=太陽が当たっていない証拠。
コケのある方が北なので「南北」が解る。
ベア水分を採る
「これです!赤いコケをさっきから見つけていましたー!」と「水コケ」とは?!
中にヨウ素が含まれ消毒にもなる。コケをちぎり固めて搾る(これは?!象の糞を搾った時と同じパターン)そして口に流しこむ。
このコケは、浄水にも利用され汚れや重金属などを取り除く作用を持っている。
寒く湿った土地では、水コケは腐り「泥炭」になる。
「泥炭」は乾くとよく燃えるので昔は燃料としても使用されていた。
泥炭の上を歩くには不便であり、泥炭の沼は非常に危険である。
そこでベアさん・・
「泥炭の沼から脱出する方法知っておくべきですかね。実際に僕がやってみましょう!」・・なんでもやってくれる丁寧なベアさん(笑)
泥沼から脱出する方法
泥炭でヌードか?!ベアさん!!
「服が濡れると困ります」といって大胆にも?!服を脱ぎだすベアさん(最近ベアさん露出に走る(苦笑)
これって「サバイバル番組だよね汗・・」)パンツ一丁(ベアさんはブルーのビキニが好みらしい(笑))
「何の問題もなく渡りきれたら、かえって情けないですよね」(いや・・それでいいんだ。ベアさん(苦笑))と・・安易に一歩踏み出したとたんに!!ベアの姿が消えたーー?!
頭まで泥炭沼にはまったーーー!!ベアさん。
(笑)。期待は裏切らないベアだった。(やってくれる人=ベア)「強烈な臭いがします!!
しかし、決して慌てず落ち着く事が大事です。もがく程沈んでいきます。
ここは安定していて沈まなそうですね」とベアさん(貴方はどこでも爽やか路線です(苦笑)観ている方が慌てます。頭の先まで泥炭だらけ)
「沼の端まで泳いでいきます。おう~!!植物の根が手にからまってしまいました。
今までに落ちた沼の中でもこれはグンを抜いてクサイです!」(丁寧にありがとうベアさん(笑))
ミズコケを使い頭から全身を洗い流すベア。
「沼の中で足先が死んだ動物に触れた様でした」=動物にとっては「死の沼」である。
服を急いできて、先へ進むベアさんだった。
先に進むと「松林」にでる。
大きいキノコを発見=「自然の中でキノコを見つけたら食べたくなりますよね!僕もキノコは大好きです(そ~なんだベアさん)毒キノコも多くあります。
「種類を特定できない限り食べてはいけません」とあくまで丁寧なベアさんだった。
そしてベアさんが次に発見したものは?!
動物の糞を知る
〇キツネのうんちと分析!
「黒く先が細くなっています。しかしここで注目して欲しいのは(うんちを手にとり解説するベアさん(笑)注目するのは貴方です!)ウサギの毛が付着している所です」・・何故ウサギと解るのか汗・・
○ウサギ捕獲の罠とは?!
- ウサギの通り道に仕掛ける。
- パラシュートからとってきた紐を使います。靴紐でも可(いつのまにとったのか?!ベア)
- 端に結び目を作り、そこに紐を通すだけ。(動けば閉まる様になっている)
- 枝を深く突き刺す、通り道を挟む様に枝を両側に突き刺す。輪縄は地面から、指5本分の高さに設置する。
- 罠を4~5か所仕掛けておくと良い。
シェルター作り
「ドーム型のシェルター」に挑戦
柔らかく乾いた草の上に作る=断熱性がある。
ドーム型は「丸み」があり熱を上手く循環させる。主となる枝を決めたら、松の枝をたくさん集め絡ませながら上を覆う。
〇着火剤
枯れたカバノキ=火を起す時に使うのは外側の樹皮。これをくだくと中から油がでるので
よく燃える。
火の回りを丸太で積み重ね熱を反射させればシェルターに熱が送れる。
地面には枝を敷き、湿った地面から火を離す事。カバノキの樹皮の外側を削る・・削りかすがよく燃える。樹皮には油を含んでるので良く燃える。
イギリス人はティーがお好き
松葉を水筒のコップの中に入れ、お茶を沸かす。
松葉にはビタミンCがレモンの5倍含まれている。ベアさんはイギリス人・・伝統を重んじるのであった。
(ベアさん独り言)
「今までのサバイバルを思い出していました。様々なスキルより、行き抜くという強い意志がはるかに大切だと僕は思います。
そして常に落ち着いて突き進む事も重要です苦境の中でも前向きに考える姿勢がサバイバルでは大事です」・・
これはサバイバルだけではない、全てにおいて「基本的な考え」ではないだろうか。
ベアさんは・・そういって眠りに落ちた。
三日目
「おはよう!ぐっすり寝れたので気持ちいいです」とベアさん。
火にマキをくべたら「ウサギの罠」を見に行く。
この地は18世紀に、食用ウサギが持ち込まれ、現在では950万匹が生息し農作物を荒らしているのである。
「いたぞ!」ウサギを絞めるベアさん
いくつも仕掛けた罠の一つにウサギ発見!では「ベアウサギの締め方」伝授しよう!
- 頭を押さえ後脚を持ってひねる=首を折る。
- 「これでも不安だったら首の後を叩きます」ウサギを片手でブラブラさせ、パンチングボールの様に「バンバン!!」叩くベアさん(おいおい・・汗そこまでしなくってもぉ~)
- 「僕の朝食です!!」とっても嬉しそうなベアさん(苦笑)
- 罠は全部キレイに回収しましょう。これがルールです!!とベア。
ベア・クッキング
本日の料理➡「ウサギの丸焼き」
材料)
・ウサギ1羽
作り方)
- 下腹部から皮を剥ぎ内臓を取り出す
- 枝を使い「丸焼き」の串を作る
- 串はウサギの体より60㎝程長くする。両端が余り、火にかけやすい。
- 均等に焼くた為、後脚を広げておく事。
- 30分経過したら出来上がり。
ベアさん感想)
「ウサギっぽい味です!」食レポには向かないベアさんだった(笑)。
最終日「まとめ」
遠くに家が見えるが?!
目の前には川、幅が広く流れも速い。
だが川には「倒木」がかかっている。この倒木を渡れば「山小屋」が見える。
ベアさんこの「倒木」を渡る?!
○倒木の渡り方
・太ももでしっかりと木を挟み、両手を使い体をうかせ前進する。
「枯木の枝が出ている所は進みにくいですね。急所に当たって最悪です」とベアさん(笑)。
(段々下ネタが好きになってきたベアさん汗)
「山小屋」に到着するも・・
登山者が残していっているものを探すベア。
「以前、入った山小屋では暖炉もあり、紅茶・砂糖もありました」と愚痴り始めたベア(苦笑)
川の下流をたどって歩くが?!
「この1時間で3回も転びました」コケが生息していて滑りやすいのだ。
しかし諦めず、歩いていくと周りの景色が開けた!!松林の伐採所だった。
「伐採所ならトラックがあるはずです。」と松の木が密接していて目に付き刺してしまいそうになるベアさん。
外に出る道路を探し、やっと道路に出たベアさんだった。
「スコッチウィスキーで乾杯です!」と嬉しそうに道路を歩くベアさんだった。
追伸
今回、長野県・五頭連山で遭難した父子5月31日に遺体確認終了とありました、亡くなった関係者の皆様にお悔みを申しあげます。
夏登山もやはり、危険には変わりありません。
どうかこの「サバイバルで生き残れ」を参考にして頂き、この様な不幸な事故が起こらない事を心より強く願います。
本当に心より深くお悔み申しあげます。
~管理人より~