約3000種の動物が生息しているケニアへは、毎年200万人の観光客が自然を満喫しにやってくる。
しかし年間約70人が動物に襲われ命を落とす。
そんなサバンナの中で生き残る技術を、元特殊部隊にいたベア・グリルスが体を張って伝授する。
Contents
サバイバル!ベア・グリルス「ケニア・サバンナ編」驚愕!象の〇〇で水分補給?
ベア持参するものはいつものようにナイフ・火打石・水筒のみ。
ヘリ着陸不能で、今回もパラシュートで落下しサバンナのど真ん中に不時着。
ベア、着地時腕に怪我をし幸先の悪いスタートとなる。ベア無事に帰還できるであろうか?!
今回はどんな「サバイバル術」を見せてくれるのだろうか?!実に楽しみである。
ケニア・サバンナからの脱出
腕に怪我を負い野生動物の群れの中にただ一人残されたベア。着地した瞬間からベアは食物連鎖の最下層にいることを自覚する。
血の匂いを捕食動物にかぎつけられる前に早々に移動開始。
ベアを待ち受ける様に早速ライオンの足跡を発見する。
中でも子育て中のメスライオンは、危険卽攻撃される可能性もある。
まずは目的地の確認
今回は氷河の残る南の山を目的にする。
雪どけの水は川へとつながり付近に集落があるはず、とベアは南へと足を向ける。
当面の問題
サバイバルする上での重要な事は
- 水の確保
- 腕の傷を治す
- 方向の確認をする事
太陽から方向を見ると氷河の山は真南の約50キロ先に見える。
南へと歩を進めるベアの目先50メートル先に「象の親子」が、ベアを待ち受ける様に群れていたのである。
象は子供を守る為なら、攻撃をしかけてくる。
若いオスは特に気性が荒い。ベアを見てすでに攻撃態勢に入っている象。
身をかがめじっと動かず、象の様子をしばらくうかがうベア。
象は、攻撃をせず去っていった。数年前、ある女性が象の群れに遭遇し一頭のオスに踏みつけられ死んだ。
やはり野生の動物は危険である。
方角確認
高台に登り、山までの道のりを確認しなければならない。
クラック・クライミングで登る。
~クラック・クライミングとは?~ |
高台はほぼ垂直で岩肌が滑らかで滑りやすい。バランスを取りながら、体重を岩にかける様にし、足の力で登っていくようにする。 岩の亀裂を利用し、拳を押し込んでそれを支えに体を移動させる。 |
高台へなんとか到着すると、アフリカでもっとも被害をもたらす毒ヘビ「パフアダー」を発見したベアさん。
血清がないと1日で死ぬほどの猛毒を持っている。
男性6人を殺す程。パフアダーは、人が寄ってきても動かないのでこれも様子を見つつ、去るのを待ってから動き出したベアさんだった。
頂上から確認すると?
平原の中に渓谷に続く川底が見えた。水確保するには絶好のチャンスである!!
日陰を見つけながら、進んでいく。
マサイ族が傷を治す薬草を見つけた。「アロエ」である。縦に半分にナイフできり、そこに傷をつけると汁がでてくる。
薬効成分・鎮静効果もある植物である。
腕の傷口が菌に感染するのを防ぐ効果があり、ベアさんは負傷した腕に汁を塗る。
象ににらまれたり、毒蛇にあったりといつも通りの「ベアサバイバル法」が、通らないサバンナ・・気を取り直しベアさんは、休憩できる場所を探すのであった。
休憩場所と水確保
洞窟を発見したベアさん!
「へい!!へい!!」と大声を出し、石を投げ入れ手を叩き中に捕食動物がいない事を確認し入る。
洞窟の中には「サイ」の足跡や「バッファロー」の糞が見つかる。(縄張りという事)
疲労と脱水状態に近いベアさんは、ここで休憩する事になるのである。
<縄張りで休憩する場合は?>
1、捕食動物の侵入をふせぐ為、バリケードを作る事。マサイ族の知恵(アカシアの枝を洞窟穴入口に置く)・アカシアの枝には無数のトゲがある為。
2、ナイフと枝の先にくくりつけヤリを作る。(防御や威嚇のため)
<ベア・ポイント>
日差しが一番強い時間帯に休憩をとる事、ムダに動いて「脱水状態」にならないようにする事。
サバンナでは水がないと4時間も持たない。
しかし未だに水確保できていないベアさん!究極の水分の撮り方を選択!
ウンチで水分補給!?
・脱水症状がでてきたベア究極の方法?!象のうんちから水分を摂取する事である。
うんちを搾り、口に運ぶベアさんだった。「本当にマズイです!!」と一言(苦笑)
ベアらしからぬ夜の移動方法?!
象のうんちから水分摂取したベアさんは、動物の足跡をたどりながら歩く、しばらくすると一本の道の様になり、水源の方向を示してくれるのである。
水源を発見する・・が?!
ライオンの足跡が生々しく残っていた為、奇襲に備えしゃがまずに急いで水筒に水を入れる。
煮沸消毒をして飲むべき所を?!
時間がない(何を焦っているのか、ベアさん)そのまま水を飲んで先に進むベアさん。
夜の移動は避けるべき所を?!
特殊部隊の夜間テクニックを使い移動する。
特殊部隊のテクニックとは?
月明かりを利用する。眼は45分すれば慣れてくる。目の前の物より周辺視野に意識を集中させる事。
夜通し歩き、朝を向かえる
という様に何かしら急かされる様なベアさん。
いつもの「サバイバルを楽しんでいる」様子がまったくなく、ペースがかなり狂っているのが解る。
「ここから早くでたい」という気持ちだけでなく、行動にでているような気がした。
シロサイとハゲワシの存在
<シロサイの脅威>
50メートルも離れていない川の中でシロサイ発見する。
尻を合わせて防衛態勢に入ったシロサイ➡ベアさんの存在に気づいた。
・ベアさんに攻撃するか?逃げるか?シロサイは?!・・移動していった。
ハゲワシの存在の意味
ハゲワシが多数飛んでいるのを、ベアさんは気が付いた➡動物の死体が存在する。
ライオン➡肉と内臓を食べつくし
ハゲタカ➡骨と皮を食べる。
ライオンになるベアさん?!
ウジ虫がいなければ新鮮だが、異臭は危険。
シマウマの骨をつついていたハゲタカ。
<ベア・クッキング>
材料)
シマウマの死体
調理法)
ナイフで皮をはぎ、そのピンクの肉にガブリつく!!
マズイ肉だが、貴重な栄養源。
「マズイ!!」と言って、ポケットに肉を裂いて痛まない程度に詰めて置く。
去る前に一口「う~ん!!ナイス」(笑)。
ベアさんどっちなん?!ベアがライオンになった一瞬だった(笑)。
シェルターを作らないベア!?
上流を目指して歩く。
徐々に緑が多くなり、水源の近場に生える。アカシアの一種の木が茂る。
川を見つけた。➡蚊が多い、マラリア予防に虫除けになる植物を採取。
〇象の乾燥したうんこ➡燃料として使用。
なかなか火がつかず、煙をモロに吸ってしまったベアさん。
「ウンコですから、匂いは強烈です」(苦笑)
〇火が付き、虫除けの植物もいっしょに燃やす。
ベアさんらしくない「シェルター」を作らない。
ベア「木の上で眠ります。動物に踏みつけられる可能性がないですから。煙が風に流される事祈ります。でないと蚊にくわれてしまいますから」
・・なぜここまでベアらしくないんだろうか。かなり脱水症状に参っている気配がした。
サバンナ、さらば!
川が蛇行してきた・・と同時に?!
川の流れが速く浅いので渡っていくベアさん。
「気をつけて!」と言いながら自分が滑るベアさん。その後を続くカメラマンも滑った(苦笑)
ベアさんの優しさを垣間見た瞬間だった。
上流に向かって進むには?!
川の中を歩くベアさんだったが、上流まできて水温は凍える程、寒い。
- 上半身だけ濡らさないようにする。(低体温症になる危険があるため)
- 渓谷の上からロープが下がっているのを発見。上にロープは約30メートル以上
- ロープを登っていくベア
やっと人家を見つけたベアさん。
今回の「サバンナ」はベアにとって、不運が続いた様な気がする。
まず、パラシュートで怪我をするし、水の確保も困難。
夜間移動。食料も困難・・今回は「象で始まり、象で終わった」というイメージがとても強いのだが・・
捕食動物が多すぎたせいかもしれない。
さすがのベアさんも「捕食動物の前では、ただの人」という事なのだろうか。
少し淋しい「サバンナ編」であった。