<実録サバイバル!ベア・グリルス:シーズン2「サハラ砂漠」攻略編~前編~>
↑の続きの後編となります。
Contents
実録サバイバル!ベア・グリルス:シーズン2「サハラ砂漠」攻略編~後編~
砂漠のサバイバルの達人ベルベル人と出会う
サハラ砂漠の4分の1は砂丘で覆われている。
焼け付く様な「砂漠」で、水の確保優先。
まだ1滴も確保できていない状態のベア。砂の上を歩く昆虫を発見したベア。
コガネ虫の様な昆虫だった・・タンパク質と塩分を補える。
「まるで砂まみれのエビを一カ月放置したような味です!!」(食レポは苦手なベアだった、苦笑)
1時間で?!塩分と1ℓの水分を失う
砂漠の風は乾燥していて、かいた汗はすぐ蒸発してしまい脱水症になりやすい。
砂漠で運が良ければベルベル人に出会えるかも
アトラス山脈近くに暮らすサバイバルの達人。=ベルベル人が頼りである。
ベルベル人は、植民地時代の影響で流暢なフランス語を話す。
彼らは身をもって「水」の大切さを知っているから「たっぷりの水」で来客をもてなすのである。
丁度、アカシアの木の周りにキャンプを張っていたのでベルベル人のモハメッドに世話になる。
ベルベル人のヘビ狩りに同行する
「ラクダがヘビに噛まれる事が無い様に」ベルベル人の「ヘビ狩り」を見せてもらうベア。
砂漠一帯には「サハラツノクサリヘビ」が生息。
砂地と同化し地中に潜る為、誤って踏んで攻撃されるのである。頭に二つの角を持ち世界でも有数の毒ヘビ。
体調1m、獲物を毒で内出血させ、組織を破壊し心臓マヒを起こさせる。
ベルベル人は棒を使い捕獲する。➡ベアはその間ナイフで頭を切り落とす。頭は放置せず焼くか埋める事。
頭を切り落とし、棒に引っ掛けて胴体を見せるベア、しかし胴体はビクビク動いている。
ベア・クッキング
○ベア・クッキング
「料理:サハラツノクサリヘビの丸焼き」
材料:ヘビの胴体
作り方)
- 皮をはぎ内臓を取り出す。
- 棒に巻き、直火焼きにする。
こんがり焼けたヘビをナイフで食べるベア。
ベルベル人:モハメッドに進めるが・・・断られる。
理由は「ヘビの肉は敵の肉である」という迷信があるそうで、一人でいただくベアだった。
ベルベル人とは? |
ベルベル人は繁栄を称えるラクダの為にも「水源の確保」が重要。彼らは水の出る場所を把握している=これこそ彼らの歴史の結晶。 子孫代々砂漠に点在する井戸の知識は受け継がれていくのである。 この「水を得る知識」こそ、彼らが「究極の生存者」である証拠である! |
ベルベル人・クッキング
主食:山羊を無駄なく利用する
- なるべく小さなナイフで皮を傷つける。
- 拳を作り手首を回す様に刃を入れていく(ナイフの背を指で押さえながらやると良い)
- 山羊の皮を使ってベアに「水筒」を作ってくれるらしい「明日からの旅に役立ちます」と喜ぶベアさんだった。(うれしそ~)
- 山羊の二つの睾丸を食べる風習がある。「繁栄を願う」為に。ベルベル人男性の伝統である。
1個をゲストのベアに・・・2個目をモハメッドが食べる。
ベルベル人の伝統をベアさんは口にして・・・
今まで何でも食べてたベアさんが!
「オエエエエッーーー!!」と吐いた(笑)!
何もなかった様な顏をして(苦笑)
「すいません。続けましょう」と強引に持っていくベアさんだった(貴方・・伝統を汚しましたーー(笑))
しかし、あのベアが吐くとはどれほど不味いのかが想像できる。
「夜間カメラで・・ベアの一言」
厳しい環境で楽しく過ごせるとは、めずらしい事です。
とても安らいだ気分で(睾丸吐いておいて?!)ベルベル人と語り合いました。
食べ物・水・お茶もあり、空を眺め最高の気分です」
お土産はラクダ一頭
二日目の朝
「山羊の皮の水筒ありがとう!モハメッド」砂漠を抜ける為「アトラス山脈」を目指すベア。
ラクダをもらったベアさん
ベルベル人は、ラクダが年老いて苦しむ前に殺す=ベアに贈った。
「全ての部位を使います。食料・水・シェルターと使います」=フル装備になったベア。
しかし、これが日本なら別れ際に年老いた牛をもらうような感じだろうか?いや、もらっても困るだけ・・・だがサハラ砂漠なら究極のお土産となる。
ラクダの解体作業
サハラ砂漠、気温55度の中の作業である。
- 皮をはぐ。ナイフの背に指を添える。
- こぶを斬る。
「ベルベル人の話ではラクダの脂肪も大事なごちそうらしいです。
山羊の睾丸(まだこだわっているベア苦笑)の後では、味覚の違いに不安はありますが、これが正真正銘の純粋なラクダの脂です」ナイフで一口サイズにして「生食い」するべア。
「オエーーー!!」再び吐くベア(汗)「ヒドイ味です」(ラクダはどうやら不味いらしい)
ラクダは三つの胃袋を持っている。
「液体」と「固形物」で分かれている。
- 第一の胃袋=水があり手ですくって飲む。
- 第二の胃袋=固形物
「消化物から悪臭が漂っています。今にも鼻が曲がりそーです。カメラもっと寄って(カメラアングルまで気にするベアさん、汗)部分的に消化されています。ここからも水分がとれます」
・・もしや(苦笑)やっぱり!!象のうんちの時と一緒(笑)・・搾って口に運ぶベアさん。
「飲める事は飲めますが・・最低です!」
長さ60mある腸をひきずるベア
「腸を引きずり出します。長さ60㎝呼吸を止めて中に入り、切り離します」
内臓を完全に切り離すため・・体内にモゴモゴ入っていくベアさん。
「くさぁーーい!!」と叫ぶベアさん(苦笑)
腸をそのままにしない
「ジャッカルなどが寄り付く為、遠くへ運びます」60mある腸や内臓をズリズリ・・遠くへひきずっていくベアだった。
反対側も・・同様に皮を剥いでいく。
・・解体を始め1時間経過・暑さに肉がやけ皮も乾燥してきた・・・
「これが僕の今夜の毛布になります!!」ラクダの腹は・・空洞。
ベルベル人はシェルターに使う。体ごと潜りこみ毛布を掛ける。
ジャッカル対策
ベアさん自分のエリアを中心にシッコ=マーキングしていく。
「男性のシッコでないと効果は期待できません。女性のシッコは男性ホルモンが少ないからです」
「また後でシッコをまいて、守りを固めましょう」
ベア・クッキング
料理:ラクダの肉の石焼き
材料)ラクダの肉
1、平らな石の上で焼く。
そして夜
ラクダの首を枕にし、皮を下に敷き寝る。
(夜間カメラで・ベアさんの一言)
「僕がこれまで何度も聞いたサバイバルの話には共通点があります。それは危機に陥った人々の生きようとする強い意志です。生きる為に何でもする姿勢が、生還につながります。今日はラクダの首を枕に寝ます」
朝6時
「ようやく陽が昇ってます。体が冷え切っています。砂漠の夜は相当の寒さです。太陽が恋しくなるとは思ってみませんでした」
塩盆が広がる、強烈な日差しが・・1500平方キロに渡り、不毛の荒野が広がるだけ。植物も育たず・水もない。
1万年前までは、海の底だったが、今はキラキラ光る塩とミネラルの大地である。
「ここはパリ・ダカールラリーが行なわれるコースなのです。モロッコとサハラ砂漠の西部を通過します」とベアさん。
気温55度 「自然の危険現象」
1、危険な距離感
砂漠では遠くにある物体との距離を判断する事が極めて難しい。尺度になるものがなくしかも熱せられた空気で光が屈折するからである。
2、蜃気楼
砂漠の地表近くで高温に熱せられた空気が光を屈折する為に起きる自然現象である。
空気の層が揺らめいて、地平線の向こう側にある山の尾根などの遠い物体が、地平線の上に浮き上がり、実際よりもずっと近くに見える。
3、角膜が焼かれて失明
ターバンに使用していたTシャツに穴を開け目を保護しないと、1時間で角膜をやられ失明する。
ガラスで刺される様な痛みである。
「惑わされれば命取り。ここは戦いの場です」
塩盆が終わると山脈のふもとが見えてきた。「ここは地獄です!」とベアだった。
4、過去が走馬灯の様に!?
そしてベア試練!大きな渓谷が目の前に・・・
谷底には『ワジ』と呼ばれる枯れ川があるはずだが?!下を見れば・・150m程。
「降りるのは登るより、はるかに危険で難しい。砂岩の様だし、登山家にとっては悪夢の様な岩です!」
慎重に進む方向を間違えれば前進も後退もできず、立ち往生です!!・・・以前、ニュージ―ランドで経験し怖い思いをしました・・(突然!ど~した?ベア、走馬灯の様に・・過去を振り返る(汗))
「幼い頃、よく父と山登りに行きました。」(おいおい・・ベアさん大丈夫かぁ?!)
正直言うと当時の僕の楽しみは、山登りより父と過ごす時間でした。一緒にいられるのが何より嬉しかったです。
(遠い所にいちゃったベアさん(苦笑))
今の僕にはとにかく水が必要です!(あぁ~軽い脱水症状のよう~です汗)
自然のトラップ
「湧き水と日陰を確保できるでしょう」目の前にセイヨウキョウチクトウが生えている。
セイヨウキョウチクトウとは? |
○花・茎にも毒がある。 地面が白い道の様になった部分はセイヨウキョウチクトウの樹液が乾いたもの。その為近くに水があっても飲めない。 |
鳥の存在が意味するものは?
「渓谷の上に鳥がいますね?鳥達の存在は近くに水場がある証拠です。朝夕によく水飲みますからね」とベアさん・・
水場を見つけた!
やっとーー!!飲める冷たい水を発見。
そこにカエルを発見!
ベア・クッキング
料理:カエル生食い
材料:アオカエル・・1匹(毒ガエルでないことを確認する事)
作り方)
- 頭を喰いちぎる。
- 内臓を押し出す。
- そのまま口に運ぶ。
最後の難関
水は確保できたが、岩壁に囲まれたベアさん「手足をかけられる穴もあり火山岩と堆積岩カメラマンに気を使い「カメラ貸して」と自分が誘導をする。
オーバーハングしているが引き戻れないベア。「これが最後の難関になるでしょう」
気温55度
「腕の筋肉が疲労状態です。クタクタですがなんとか登頂しました」とベアさん。
まとめ
道に人の痕跡が?!
遊牧民のキャラバンの通った古い道の様だ。かつて金や塩・奴隷をサハラ砂漠の南から運んだ道は今もベルベル人の生活路。
その先に建物・ヤシの木・そして人の姿が見えた。
本当の到達目的地は・・違うが撮影班2名「熱中症」で脱落。
シリーズ1とはまったくツッコミどころがない、ベアさん自身「過酷なサバイバル」だったに違いない。
そしてベルベル人達・モハメッド・・伝統のしきたりで吐いてしまったベアだった(笑)。
記憶が走馬灯の様にかけめぐり・・自分でも解らなくなった時や(苦笑)なかなかと面白かった。
「ベアの一言」
サハラ砂漠という大自然の厳しさを改めて知りました。
まさに極限の挑戦でした。しかしベルベル人の知恵が僕を救ってくれました。
彼らはすばらしい知恵と優しさを持っています。