ロバート・キヨサキ氏によるベストセラー著書「金持ち父さん貧乏父さん」は、2000年11月に初版が刷られ、その10年後にはこの日本だけでも、813刷りというとんでもない大ヒットを記録している。
その人気の秘密は、社会の仕組み(主にお金の教育制度)の本質をズバリ見抜いており、お金のことは、何も学べない学校教育の問題を挙げている点が多くの読者の共感を得たからに他ならない。
しかし、まるごと一冊を読むには、忙しすぎる人には時間が無いし、少し気になる程度の人には本1冊わざわざ買うのも考えるだろう。
そうかと言って「5分で分かる金持ち父さん貧乏父さん」などと銘打った、ブログやYouTubeを見ても、ロバート・キヨサキ氏が本当に言いたいことの10分の1も伝わらないだろう。
このブログでは要約したものを、9分割に短縮し記事にしている。
ある程度理解を深めるためには、9分割がギリギリの線だった。
通勤通学の行きと帰りで2記事、お昼休みに1記事、3日あれば金持ち父さん貧乏父さんを、まるごと読まなくても要点とポイントが得られる。
ロバート・キヨサキ氏が30年間で得た「金持ち父さん」の知恵を、3日で手に入れられるのだ。
ぜひ楽しんで頂きたい。
Contents
「金持ち父さん貧乏父さん」を要約し金持ちになる秘訣を公開(1)
まだ記憶に新しいサブプライムローン問題や、全世界を巻き込んだリーマン・ショックなどもあった。
そのため要約に使ったのは改訂版の方だ。
漫画やゲームをすることが悪いとは言わないが、少なくとも今より金持ちになりたいと思うなら、非生産的なことに時間を使うのはやめて「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ方が、きっとためになるだろう。
多くの人たちが、忙しく一生懸命働き続けているのに、いつまで経ってもなぜこんなに経済的にゆとりがないのか?という理由も分かるはずだ。
具体的な内容の前に全体像を把握しておくと分かりやすい。
全体の概要
本書は大きく別けて「教えの書」と「実践の書」の2つで構成されている。それぞれの目次をざっと見ておこう。
「教えの書」
- (第1の教え)金持ちはお金のためには働かない
- (第2の教え)お金の流れの読み方を学ぶ
- (第3の教え)自分のビジネスを持つ
- (第4の教え)会社を作って節税する
- (第5の教え)金持ちはお金を作り出す
- (第6の教え)お金のためでなく学ぶために働く
「実践の書」
- (実践その1)まず5つの障害を乗り越えよう
- (実践その2)スタートを切るための10のステップ
- (実践その3)具体的な行動を始めるためのヒント
ロバート・キヨサキとは?
ロバート・キヨサキとは起業家、教育者、投資家である。 |
ハワイ生まれでニューヨークの大学を卒業後ベトナム戦争にも従軍した。 ヘリコプターの操縦も出来る。船乗りやコピー機の営業などあらゆる事を経験する。 ファイナンシャル教育会社リッチダッド・カンパニーの創業者であり、各種『キャッシュフロー』ゲームの開発者。 国際的なベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』を含めて二十冊以上の著書があり、世界中でさまざまなメディアにゲストとして登場したり記事に取り上げられたりアンソニー・ロビンズなどと対談や講師もなどもやった。 アンソニー・ロビンズがどんな人なのかはネット上に沢山あるので調べればすぐにわかるが、この動画を見れば一目瞭然だろう。 ↓ |
著者のロバート・キヨサキ氏は幼少期から2人の父親の教育をうけ多大な影響をうけるが、その2人の父親は両極に位置する考え方を持っていた。
2人の父親
ロバート・キヨサキ氏の実父は貧乏父さん、もう1人の父親は金持ち父さんだった。
実父の貧乏父さんは高い教育を受け知的な人物で、4年制大学を2年で卒業し博士号までもっていた。
かたや金持ち父さんはハイスクールすら卒業していない。
2人ともよく働く人で仕事もどちらも上手くいっていたが、貧乏父さんは死ぬまで結局お金に苦労した。
金持ち父さんはハワイで最も裕福な人間の一人になり、慈善事業や教会の活動などに何千万ドルというお金を遺した。
かたや貧乏父さんが遺した物は未払いの請求書だけだった。
二人の生き様が教えてくれるものとは
この二人の父さんが教えてくれるものは、そのままロバート・キヨサキ氏の人生に大きな影響を及ぼすのだが・・・
キヨサキ氏は子供時代どちらの言うことを信じれば良いのか迷ったときがあった。
が、やはり目の当たりにする成功者の教えには説得力がある、やがて子供ながらに金持ち父さんの教えを忠実に行動しようと誓う。
ポイント |
普通親は自分の子供には高い教育を受けさせ、良い大学に行かせ良い会社に就職させ安定した高収入を得られるように勧める。 そういう古い教えが定着していて、そこに何の疑問も抱かないのはお金に関する教育制度が充実していないからだとキヨサキ氏はいう。 学校教育でろくにお金に関する教育もなされないまま、子供達は世に出ていく。免疫や抗体もないままだ。 そしてクレジットカードなど自由に使えるお金を手にする。
就職し給料やボーナスをもらい、やがて結婚し銀行からお金を借り夢のマイホームや自家用車も手に入れるだろう。 カード支払いで旅行に行くこともあるだろう。 楽しいバラ色の人生のように一見見えるが、その先にあるものは・・・貧乏父さんが歩んだ未来とおなじものだということにほとんどの人は気が付かない。 |
だが、当時キヨサキ氏はまだ子供だったが金持ち父さんの教えに従おうと決意した。
他の同級生などとはちがう道を行くことになる。
二人の父親の違い
ここでどれほどの違いがあるのか見ていこう。
<貧乏父さん> | <金持ち父さん> |
・金への執着は悪の根源だ | ・金がないことこそが悪の根源だ |
・学校でもっと勉強しろ、そうすれば良い会社に入れる | ・学校なんか行かなくても広く浅く経験しなさい |
・それを買うお金は無い | ・どうやったらそれを買うお金を作り出せるのか? |
・金持ちはお金に困っている人を助けるためにもっと税金を払うべきだ | ・税金は生産する者を罰し、生産しない者に褒美をやるためのものだ |
・私に金がないのは子供がいるせいだ | ・私が金持ちなのは子供がいるからだ |
・お金に関しては安全第一で・・・ | ・リスクを取ることを学べ |
・この家は私たちの最大の投資で資産だ | ・持ち家は負債の何ものでも無い |
・国のためにこれだけ働いたんだ、私には国から恩典を受ける資格がある | ・100%経済的に自分に依存すべきだ、退職後の恩典などは反対だ |
・わずかでも貯蓄しろ | ・どんどん投資しろ |
・履歴書の書き方を教えてくれた | ・ビジネスプラン、投資プランの書き方を教えてくれた |
・大切なのはお金じゃない、お金などに興味も無い | ・お金は力だ |
いかがだろう、こうして見てみると水と油、天と地だ。
日本の古くからの教育が、まるで貧乏とうさんの言ってることとほとんど同じではないか。
あなたにも親や先生などに言われた覚えがあるのではないだろうか?
今の教育システムには、金持ち父さんが言っているような内容はほとんどない。
金に関しては無菌状態で教育し、世に放り出しているようなもの。
1億総中流働き蜂養成システムが日本のお金の教育だ。
金持ちはどんどん金持ちになり、税も優遇されるが中流以下クラスが一番苦労し、疑問も持たせないように教育されている。
ほとんどの人は、国にとって都合の良い、文句も言わず税金を入れてくれる良き働き蜂なのだ。
ここに紹介する動画は、アノニマスが警告として語っている内容をNaokimanさんが、分かりやすく要約してくれてるので、一度は見ておくと世の中の真実が分かりやすい。
(信じる信じないはあなた次第だが)
金持ち父さんの名言
金持ち父さん「私はお金のために働いているんじゃない!お金が私のために働いているのだ!」
「金持ちになるためには、お金がどのようにして動くかを学ぶんだ。」
「金持ち父さん貧乏父さん」を要約し金持ちになる秘訣を公開(1)まとめ
ロバート・キヨサキ氏は9歳から39歳までの30年間、金持ち父さんから金持ちになるための、お金の教育を受けた。
振り返ったとき金持ち父さんから教わったことはたった6つだという。