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山岳・山林地帯で遭難したときの生き残り方5つのキーポイント

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山岳地帯での遭難は年々数が増えている。男性7割・女性3割の確率である。

特に時期的に見ると8月がピークになり死亡率も高いのが事実である。

 

  • 登山届け提出し、山岳地帯に挑む人数は全体の21、6 %
  • 登山届けなしで、山岳地帯に挑む人数は全体の78、4%

遭難=死亡とは、即つながらない事はご存知であろう。

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よく言われる「奇跡の生還」というものである。しかし「生還」できなかったなら・・・

そこに待つのは「」である。

「帰還」する為の最低限の「生存方法」をお教えしよう。

 

山岳・山林地帯で遭難したときの生き残り方5つのキーポイント

 

全ては「正しい判断力」にかかっている

まずは基本となるキーポイントを覚えておこう。

  1. 冷静な判断 
  2. 川 
  3. 石 
  4. 草木 
  5. 太陽と星 

この5つが生きて生還するための最低限のカギとなる。

 

1、慌てず、状況判断をする。

「遭難」した場合、まず自分が冷静になりどのポイントにいるのか確認する事である。

地図でもいいし、現地点より全てを見渡せる尾根を目指そう。

そうすればより明確に「どこにいるか」が解る。

 

夜中に移動は危険である。引き返す前に夜になりそうだったら、現地点から動かずできるだけ「五感」を働かせ、安全確保すべきだ。

そして持ち物を入念に、チェックする事である。

どれも大事な「生き残る為の道具」だからである。地図とよく照らし合わせる事も大事である。

 

そして明るいうちに移動するのがベストで真夜中の移動は決してしてはいけない。

場所が余計に解らなくなるばかりか、危険な生物の活動時間だからである。

 

2、そして、川を探す。

川は下流へと流れている。下流にでれば道に出られる、そして「食料庫」でもある!!

 

人間は三日以上水分を摂取しないと死ぬ。成人青年で一日1ℓ(最低でも)必要である。

動けば喉か乾くが、だが決して「生水」を飲んではいけない!

サルモネラ菌などで病気になるからだ。

 

川の水を飲むときは「煮沸消毒」すべき。

その為に「火」を暗くなる前にたいておく事だ。

枯れ木をたくさん、集める事も重要だ。真夜中に火を切らしたらお終いだ。

真夜中の山岳温度は零度以下になる事もある。

 

<火おこしの方法はコチラ>

かまどの様に、火はたやさずにいる事だ。日光がよく射す場なら鏡・老眼鏡・などを使用しても火は起こせる。

道を探す時に川の流れに沿って歩いてくと、下流になりそこには、人家や道路などもあるので、河川に沿って歩いていくと良い。

 

3、石を「石剣」として使う

石は暖もとれ、獲物も採れる「最高の優れ物」である!!

 

ナイフを持参していればベストだが、ない場合は石を石で斜めに叩き割る。

その先を擦り合わせ研ぎ済ませば、ナイフ変わりになる。

 

駐屯地が川なら魚を採る事ができる。

「食料確保」だ。捕らえた魚は活きが良いので石で頭を叩いて動かぬ様にしておく。

木や枝を斬ったり、武器として獲物を採る事もできる。

また「火打ち」としても利用できる。これは絶対に持つべきである。

「砂風呂」と同様の使い方もある。暖をとっても寝床が冷たいのでは「凍死状態」になりかねない。

もう一つ「火鉢」を作りその中に石を入れ、石が赤くなってきたら30分ぐらいそのまま、火を消すのに砂をかけ石をそのまま埋めてしまう。

さほど深くない程度。

その上で寝ると身体全体が温まる。(石はなかなか冷めないのでありがたい)

夜はタオルでもなんでもいい。一枚多く羽織って寝る事である。フェイスタオルであれば肌が見える部分に巻きつけて置く事だ。

 

害虫に入りこまれたら叶わない。

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首にはしっかり巻いておくと良い。首回りが冷えると風邪を引くからである。必ず夜は肌に巻きつける・首に巻き付ける事を忘れないで欲しい。

 

4、草木

薪に大切な材料であり、時として食料にもなる、日用雑貨や武器にもなる!!

生木では燃えにくいので避けたい、枯れ木で薪にする。「ガマ」などの植物ならなおいい。

(出典:国営飛鳥歴史公園)

ガマの実の部分を割れば、暖をとる繊維にもなるし、これはとても引火しやすいのだ。

また根はよく洗い「天然のスパゲティ」とし食料にもなる。

 

枝はよくしなるので、弓にも利用できる(糸はリュックについている細目のものでも、代用となる)

魚を採る場合は、竿になり針は女性のピン止めなどを活用すると良い。

 

山岳地帯には、蛇などもいる。

 

手で触れない生き物を探るには木は絶対に必要である。

枯草は地面の上に敷くと保温性があるので便利である。

また火の元にもなる。

枯草はしっかり乾いたものを使うのがコツである。暖がとれないからだ。

時として大きな葉っぱは水汲みにも活用できるし、雨水などをしのいだり、溜めて置く事もできる。

また葉っぱについた朝露などは、器にとり浄化し飲み水にもなる。

 

5、・太陽と星

方向が解らない時の目印!!

夜静まり帰って泣いていてはいけない。「前に!!前に!!」の精神で夜空を見上げて観る。

 

どこの空にも「北斗七星」が見える。

北斗七星の柄杓の先端の二つの星から、先端の星の5倍延長すると、そこに「北極星」が見える。

 

夜空を見て方角を確認しつつ、道路か民家のある方へ歩いていけば良いのである。

「方位磁石」などなくとも、太陽でも方角が解る。

ただやみくもに歩いていては、エネルギーが消耗してしまう。

自然を武器に自分の進むべき道を進むのである。

 

あまりにも日差しが強い時は、無理して歩かず木陰などで休んでいよう。

水分も食料もままならない状況化、無理は禁物だ。「脱水症状」で倒れるケースもたたある。

 

「栄養失調」もたたるので気を付けたい。急いでも何の特もないのでキャンプをしつつ水分をしっかり摂取し、腹が空いたら魚を採る・木の実を食べるなどしてゆっくり前に進む事が大事である。

休む時は必ず木陰で休む事だ。

 

食料

 

~干した物や木の実を食料に~

アメリカ人は「干し肉」というものを、遠出する時は必ず持ち歩いた。

多く川で採った魚を干して「干し魚」として常備食として持ち歩くのも一興である。

また木の実などもポケットに入れて置くのも策である。

 

~昆虫食~

これに関してはこちらで詳しく解説したので一読しておくことをお勧めする。

サバイバル時における昆虫食の基本と食べてはいけない虫(調理動画あり)

 

 

6、まとめ

 

「山ガール」など昨今人気だが、まず下準備をしっかりする事である。

 

自然を甘く見てはいけない。どんなベテランでも「自然の摂理」には勝てない時があるからだ。

雲の動き・風の強さなど出発直前まで気象情報を確認し、どんな天気でも対応できる装備は最低限必要だろう。

それでも「遭難した場合」はいつくばっても、生き抜け!!その為の5か条である。

 

  1. 冷静沈着に状況判断する事。
  2. 川をたどれ。下流の方向に進む。
  3. 石を利用する。
  4. 草木の利用法。
  5. 太陽と星の位置を確認せよ。

 

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