今回のベア・サバイバルは「メキシコ」である。米国との国境から480キロ南。
広大な砂漠地帯に、深く渓谷がいくつも連なっている。手つかずの自然が魅了するハイキング・スポットととして人気を集め、昨年は50万人が訪れた。
地図にものっていない場所もあり、ガイドなしでは確実に遭難する事確実を言っても過言ではない場所である。
生き物がほとんどいない地では飢えと、脱水症が脅威である。
Contents
実録サバイバル!ベア・グリルスの「メキシコ編、サソリを食べ生き延びる」
山の頂点が着陸ポイント。
高度3000m!ヘリが空中静止できる限界である。今回は「ダスト・オフ」でヘリから降りる。
ダスト・オフとはどんな降り方なのだろうと見ているとただゴロンと転がって降りるだけだったw
見渡す限り険しい峡谷ばかり
持参するもの・・水筒・火打石・ナイフのみである。
山の頂点から見渡しても、集落はなさそうである。今回は西にある「チワワ太平洋鉄道(1961年開通)」渓谷地帯を南北に約60キロ横断し、観光客を乗せ毎日運行する。
そこを目指す。
気温24度・標高3000mの高地では、一日の寒暖の差が大きい。
夜は高地だと氷点下。谷底では13度。この差が大きいと危険である。一刻も早く、下山せねばならない。
下山コースを探すのは難しい。崖の淵を歩く=岩が侵食されてできた道があれば開ける。
コヨーテの糞を発見する=上り・下りができる場所があるという事だ。そのルートをいち早く見つけたいベアだった。
糞にまで気を配り、緊張感を持って進む=これこそサバイバルである。では、今回のベア観てみよう!
サバイバル一日目
下山ルートを発見
岩棚が3段の場所を見つけたベアだったが、かなり危険なコースだ。
しかも下りは上りより危険である。足場が見えないからだ。ベアは身を乗り出し、足場を確認しつつ下りる。
しかし岩壁がせり出した所では、足場が見えない。
そのせいで「サボテンの上」にのっかるベアだった。
2段目クリア!3段目は・・かなり厳しい為下りる事不可能。別ルートを探す。
渓谷が口を開けた約2メートル先の場所へ飛び移るしかない!飛んだベアである。
標高2000mの地点
300m下るごと気温は2度上がるのだ。
日没までの残り時間を知る方法
太陽と地平線との距離を測ることで日没までの時間が分かる。
- 指の上に太陽が来るように手をかざす
- 指が1本が15分、4本で1時間
- 今は8本分なので、日没まで2時間
陽が落ちるまで時間がない。シェルターを探さないといけない。
シェルター(洞窟)発見
4000万年前、火山灰と溶岩が蓄積した溶岩流により、地面が避け峡谷ができた。
崖下にはいくつもの「洞窟」がある。
ただ「サソリ」や「タランチュラ」が多い地帯でもあるので注意が必要である。
サソリ発見
ベアさんサソリ発見し早速クッキング!
ベア「サソリは食べられます」
材料)サソリ1尾
できれば焼くなり油で揚げるなりしたいところだが、時間が無いのでそのまま生で食べることに。
サソリの食べ方
- 毒針を切り落とす
- 押さえつけ毒腺を切り離す
「ウオ!3週間放置したチーズの様な味です・・・もっとマズイです」と言いつつバリバリ食べたベアさん(汗)
アステカ人は洞窟に住んでいた。約400年前からタラウマラ族は現在も暮らしているらしい。
少し探したら小さい「ワイヤー」を見つけた。使用できるかもしれないので、とっておく。
火おこし➡摩擦熱を利用する!
「火打ち石」がない場合実践!・ユッカの木利用する。(軽く乾燥していて最適)
- 幹を半分に折る。
- 根元を取り除き、縦に裂く。
- 30センチに斬り板状にする。
- ユッカの板に火口をのせ、その両サイトに小石を挟む
- 2枚の板をツタで縛る。
- 土台がぐらつかない様に、石を使って固定する。
- 棒で前後に「のこぎり」の様に引くき押す。それまで雄弁だったベアさん「集中します」しばらく沈黙(ここ少し巻きになっている)
- 煙が出てきたら、板の間に挟んだ火口を下に落とす。
- 束ねた枯草の中に入れると燃えた。
「見渡す限りの自然です。」と星の下ベアは洞窟の下寝る。
二日目
翌朝出発前に最初にやることは方向確認だ。
天候が悪いとき太陽や影を利用できなくても以下の方法なら方角がハッキリ分かるのだ。
方向確認(簡易磁石を作る)
- 凹んだ岩の中に水を入れる。
- ワイヤーを髪に擦りつけ「静電気」を起させる。
- 水に枯れ葉を浮かべる。
- 一所懸命こすったワイヤーを葉っぱの上に置くと、葉が廻り始める。
- 葉っぱは「北」を刺し動かなくなる。
これで「南北」がわかるので方向は確認できる。
方角に使った濁った水も飲み干すベアさん。
登り下りで?!
山を800mほど下ると川を発見。川をたどって歩くが・・切り立った崖が行く手を阻む!約60度の斜面は滑りやすい=30mは下った。
暖かく日差しもある場所にでる。5分休憩。
暫く歩くと渓流に出た。その流れをたどり、順調に西へ向かうが?!・・滝だった!
さすがに降りられない・・・すると滝の脇にイトスギの木発見。
崖の下まで根っこが伸びている、18m下へベアさんはその木をつたって崖の下まで降りようとチャレンジ!
岩壁が険しい巨岩ばっかりでかなりシンドイ思いをするベアさん。ふと・・下の川の流れを見ると「南」に流れている?!
川まで下りるベア=谷底に降りた。
川に泳ぐ魚発見!素手で捕獲するには?
- 魚の下流から近づき、石で流れをせき止める
- 魚に気づかれない様に、上流へ回り石でせき止める。
- 棒で魚を叩く。
- 勢いよくすくいあげ岸に放り投げる。
- 頭を石で叩きつぶす。
~本日の料理~「マスの生食い」
調理の仕方)
- 7㎝以上あったらはらわたを取り出す。
- 頭と尾を切り落とし、腹の中をキレイに洗う。
- 生でバリバリ喰う!(刺身だ)
良質なタンパク質は筋肉組織を修繕し免疫力を高める効果がある。
「最高の味です!!」とベアさん。
洞窟を発見!
壁画を見つけて歓喜するベアさん!
「絵が線路です。そこに馬か動物が描かれています。線路が近い証拠ですね(恐らくチワワ太平洋鉄道)」
谷底を流れに沿って歩いていたらまた滝が現れた!
滝に安全に飛び込むためには?
滝の高さ約8m以上、水面は滝の水しぶきと泡で深さが分からない。安易に飛び込むと浅い場合怪我をする。
そのためには飛び込む前に深さを測定しておく必要がある。
その方法がコチラ↓
- ユッカの葉を縦にかみちぎる。
- 先端を結び、長いロープを作る。
- 石にロープを縛りつける
- それを滝に投げ入れ深さを測る。
滝の深さが5メートルあると確認できたので飛び込む。
~飛び込み方~
- 両脚を揃えて、泡のたつ滝つぼの向こう側に飛ぶ。
- 飛びこんだら、螺旋状に回転しながら泳ぐ事。
火を起す
低体温症を防ぐため急いで火を起こし、服を乾かすことに。
服が乾くまで約1時間。タラウマラ族の「煙の毛布」を実践する。
『煙の毛布』とは?
焚き木と焚き木の間に溝を作り、イトスギの枝を敷き詰める。
火がつかない様に石を置く。イトスギの上で寝る。
寝返りをうって火傷しないためにも穴を掘り脇に石を置いておく。
暖かく寝れたが、相当煙も吸い込んだとベアさん(汗
三日目・最後にまずやる事は?
方角確認
太陽と影を利用する。
・北半球は太陽は南の空を移動する。影は北にできる(南北が解れば簡単)
渓谷を登る(ほぼ垂直の崖である)
「実際登ってみないとどれくらい急だか解らない」BY:ベアの父
チムニーを登る要領で・・
向き合う壁を利用し、隙間に入り両側の壁に足をかけ体を押し上げる。バランスが大事。
両方向へ働く力を利用する。左右の足の力を利用し、体を持ち上げて手でバランスをとる事が大事!
でも確かにこの崖はほぼ垂直だが、その前の映像を見ると脇から緩やかに登れたんじゃなかろうか・・・?と勘ぐりたくなる。
まぁ、そこはテレビ的に今回はインパクトなかったから少しでも見せ場的なものを撮りたかったのかも?
マツ林が広がる光景で終わる・・・
「向こう側に派手な色の服を着た人が見えます。きっとタラウマラ族でしょう。私の今回のミッションはここまでです」
と突然終わる。
あれだけ言っていた「チワワ太平洋鉄道」はどこに?壁画にも描かれていたチワワ鉄道見たかったのだが・・・
疲れたのか?!ベアさん、目的地が違う!
そこでDVDも切れた。あれ?という感じだ。人がいるから・・そこでおしまい?それって変な構成だ。
最後が納得のいかない今回のサバイバルだった。中途半端な気がした。
まぁ、こんなものばかり食べてたら嫌になったのかも知れないw↓