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国際社会の脅威「イスラム国」の本当の姿「ISIS」「ISIL」

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ここ数年、ニュース番組で「イスラム国」という言葉を聞くことが多くなりました。

これに関して、「アルカイダと同じテロリストだろう」とか、「新しく国ができたの?」とか様々な誤解が生じているのが現実です。

 

そこで、「イスラム国」とは何を目的としていて、どのような活動を行っているかについて解説していきます。

※本記事の目的は同組織に関する啓発であり、共感その他を呼び起こすためのものではありません

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Contents

イスラム国とは

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日本の報道局では「イスラム国」の名称が一般化していますが、「ISIS」「ISIL」なども同組織を指しています(以下ISISと記載)。

彼らは自身を「IS(Islamic State)」と呼び、独立国家としての立場を主張してはいますが、国際社会からは一切の承認を得ていません。

 

むしろあらゆる国々(日本含む)を攻撃対象として宣言しているため、「テロ組織」、「イスラム過激派」として世界中から危険視されています。

 

イスラム教と過激派

長年、日本のニュース番組ではイラク周辺におけるテロ騒動が取り上げられてきました。

その際「イスラム」という言葉が頻繁に使われているために、イスラム教に対して「危険な宗教である」という認識を持っている方が大勢います。

とくに、「イスラム過激派」「イスラム原理主義」などは聞き覚えのある名前なのではないでしょうか。

 

イスラム教は本来、他宗教への攻撃性はもたず、貧しい人々を迎え入れる平和志向の宗教でした。

しかし、複雑な国際事情に際して、テロリストたちはイスラムの教えを都合よく解釈し自身の破壊活動を正当化します。

これによって、風評被害ともいうべきイスラム教への負の印象が広まってしまいました。

 

 

これまでの活動

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しばしばメディアでも報じられている通り、アメリカ主導の爆撃を受けても彼らの活動は留まることを知りません。

また、「過激派」の文字にふさわしい残虐性をもち、これまでに多くの民間人を、苦痛を伴う方法で殺害してきました。

活動は多岐にわたっていますが、その中でも代表的なものをみていきましょう。

 

1:SNSによる戦闘員のリクルート

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ISISはこれまで、フェイスブックやツイッターなどのSNSを積極的に利用し、1030代の若い世代を戦闘員として迎え入れる手段としてきました。

日本でも元大学教授が北海道大学の学生を斡旋し、学生たちが戦闘員志願に飛び立つ直前まで行った事件がありました。

 

2.イスラム法(シャリーア)の施行

指導者バグダーディによる演説の内容から、ISISがイスラム法(シャリーア)を活動内容・目的の基盤としていることがうかがえます。

しかしその実態は地域住民を恐怖と暴力によって支配するために同法を悪用しているのが現実であり、ISIS側はイスラム法に従っていません。

加えてISISは、イスラム法の聖典とされている「コーラン」に基づいて、奴隷制度の復活を世界に表明しました。

これによって数多くの女性(女児含む)が奴隷として取引の対象になり、著しい人権の侵害・破壊が継続されています。

 

3.領土の拡大

第一次大戦中、イギリス、フランス、ロシアの3国によって、中東地域の国境が一変されるということがありました。

その他多くの国々も、帝国主義に基づいた欧米諸国の分割により国境の変化とそれに伴う国の在り方の変化の影響を受けていますが、ISISはその変化を覆し、古来のイスラム文化圏を武力によって1つの「イスラム世界」に作り変えようとしています。

 

4.数多くの非人道的行為

彼らは非戦闘員(一般市民)に対して、拉致や大量虐殺を行っています。

資金源としていた石油の価格下落もあり、略奪や誘拐に伴う身代金の要求によって軍事費用を補填することが多くなり、その凶暴性は今まで以上に高まっています。

彼らはSNSを利用し、見せしめとして「処刑」の映像を世界に発信しています。

これも今までのテロ組織とは異なる、ISISの特徴的な点でしょう。

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まとめ

ISISは現在世界中が目を光らせている脅威の一つです。

繰り返しになりますが、この記事は読んだ方にISIS(イスラム国)への共感を求めるものではありません。

彼らの行為の数々は、到底許されるものではないからです。

 

しかしその一方で、私たちは国際社会の構成員として、彼らのことを知り、その魔の手がすぐそこまで迫っていることを実感しなければならないのです。

 

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