サバイバル時には食料を手に入れる必用があるのだが、手っ取り早く栄養を摂るには実は昆虫が最適だ。
捕獲するのもたいして体力を消耗しないし加熱さえすれば、大抵の虫は食べられる。
※(生でもたべられるものも沢山ある)
とくに日本の虫はほとんど食べられるので、安心して欲しい・・・と言いたいところだが。
実は食べてはいけない虫もいくらかいるので、昆虫食の基本と合わせて知っておこう。
※ (クモやナメクジ、カタツムリ、ムカデなど節足動物は昆虫ではないが、今回はサバイバル非常時ということで 昆虫食のカテゴリーに入れた。)
「調理動画は下にあります」目次から飛べます。
Contents
サバイバル時における昆虫食の基本と食べてはいけない虫
まず食べてはいけない虫が以下のもの
- アオカミキリモドキ
- アオバアリガタハネカクシ
- ツチハンミョウ
- マメハンミョウ
(マメハンミョウ(ツチハンミョウ科)出典:http://okirakutonbo.hatenablog.com/entry/2012/08/15/212437おきらくトンボ様提供)
体液にかなり強力な毒をもつので見かけたらそっとしておこう。
- アサギマダラ
- オオゴマダラ
- カバマダラ
- アオカミキリモドキ
- アオバアリガタハネカクシ
(アサギマダラ、出典:wikipedia)
これらは毒性の強いアルカロイドを含む植物を幼虫の頃に食べ、外敵から守るため毒素を体内に取り込む。
・・・だが
成虫になっても毒素はもっているので食べない方がいい。
- スズメバチ
食べる以前の問題。完全無欠な防護服でも無い限り近づかない方がいい。
ゴキブリやイエバエなど腐肉食性のものは、内蔵を取り除くなどしない限り例え火を通したとしても、中毒を起こす可能性はある。
食用ゴキブリとして販売されているものなら大丈夫だが・・・
これほど嫌悪感がわき出るのには、それなりの理由がDNAに刻まれているからだと思うし、私は素直に自分のDNAが発する信号に従いたい。
昆虫の食べ方
食べ方の基本は大きく別けて3種類、
- 揚げる
- 煮る
- 焼く
である。塩コショーなどで味付けし食べるというシンプルさ。
- 煮ると良い虫:蝶など羽根が大きい種類、クモ・・・(厳密に言えばクモは昆虫ではない)
- 揚げると良い虫:何でもOK
- 焼くとよい虫:何でもOKだが、セミや蝶などは羽根がすぐ焦げてなくなってしまうので素揚げか煮た方がいいだろう。
おすすめは断然油で揚げる方法だが、サバイバル時には油の調達が難しいだろう。
手に入ればいいが、無理なら煮るか焼くしかない。
注:ダニアレルギーのある人は少量を試してみて6時間は様子を見ること。
※(当サイトは一切の責任は負えないので自己責任でやること。)
2013年5月、国連のFAO(食糧農業機関)からは -Edible insects Future prospects for food and feed security- “「食用昆虫」食糧と飼料の安全性にむけた今後の展望”という報告書が出され2050年までには人口増加は96億人に達するとされている。)
(当然食糧問題が深刻化することは想像できる、そこで昆虫食が世界的にも注目されている。)
日本に元々生息している昆虫はほとんど食べられる。 強い毒性を持つ昆虫は幼虫の段階ではいない、成虫に成って毒針や毛虫などの毛に毒を持つ物がいるが 幼虫の段階ではほとんど食べられる。
(先ほどのアサギマダラなどは除く)
わりと食べやすい虫(かも?)ベスト7
※(筆者は昆虫は食べたことがないので、一般論として記しているので悪しからず。)
1、バッタ(いなご)
一番抵抗なく受け入れやすいだろう、イナゴの佃煮は普通に売られていて美味。
トノサマバッタなど体内に寄生虫が宿っている場合もあるが、問題なく食べられる。
素揚げすると川エビのような香ばしい食感で、塩を振って食べると美味い(らしい)
コオロギなども似たようなものらしい。
2、ハチ・蜂の子(幼虫)
これもポピュラーな部類だろう、成虫の方は素揚げがいいが幼虫は生でも食べられる。
クリーミーな味わい(らしい)
3、セミ(成虫幼虫)
セミも揚げたら、川エビのようにうまい!(らしい)
4、タガメ
タイなどへ行けばタガメは普通の食事風景に出てくるくらい食べられている。
アジアスーパーストアーでも手に入るので、興味のある人はどうぞ。
「アジアスーパーストアー」ここはタイの専門スーパーだ。
(http://www.asia-superstore.com/product/listByCat/id/17)
タガメなど手軽に買える。
4、カブトムシ
子供の頃山で捕まえて、大事に育てたものだ・・・ が、サバイバル時に生き抜くために食べる時が来るかも知れない。
食べ方は焼くか揚げるかがいいだろう、結構肉がつているらしく食べ応えがあるらしい。
幼虫は腐葉土臭が酷く食べられたものじゃないそうだ。
どうしても食べたい時は、内臓をだして塩などを振って3日間ほどおくか、生きたまま数日間何も食べさせないで泥を出させるか・・・などの下処理が必用らしい。
クワガタなども同じようなものだそうだ。
5、クモ
クモは外皮が柔らかいので、煮るのがいいらしい。
よくチョコレートの味がして美味とか言われていたが、どうもウソらしく体液がチョコレートのような感じでドロッとしてるところからそう言われだしたとか・・・。(私はどうせ食べないだろうから、どうでもいいが・・・)
6、蝶・蛾
焼くと羽根がすぐに焦げてなくなるので、煮るのがいいらしい。
7、ミミズ
ミミズは内臓が泥だらけなので、泥を絞り出してから食べると良いらしい。
昔たまたま見ていたムツゴロウさんの番組で、ムツゴロウさんがいきなり生きてるミミズをそのまま飲み込んでいたのはなかなかの衝撃映像だった・・・。
確かに昔から解熱剤として煎じて飲む漢方薬の役目もするし、そう考えれば抵抗は少なくなるかも(?)
その他
もしかしたらこれが最も食べやすいかも知れない、それが「シロアリ」だ。
サバイバル番組ではこのシロアリをしょっちゅう食べてるベア・グリルスも好物だと言っているし、探偵ナイトスクープだったか、うろ覚えだが番組内でシロアリを煎って食べるシーンがありかなり美味しそうに食べていた。
生でも食べられる。
<実録サバイバル 食事編まとめ!昆虫食、死肉、生食い、MAN VS WILDシーズン2レビュー感想>
ショップ
最後に色々と安全に昆虫類や両生類など食べて見たい人は下記のショップへ行くと手軽に手に入るので紹介しておこう。
日本でも昆虫食専門の販売店がいくつかあるので、実際に予行演習として味わってみるといいだろう。
昆虫食専門の店で、食用昆虫を扱っているので安心だ。
『アジアスーパーストアー』
ここはタイの専門スーパーだ。タガメなどが手軽に買える。
ここは中国の専門スーパーだ。タランチュラの缶詰やカエルなど普通に置いてある。
昆虫の調理動画
まとめ
情けない話だが、実は私は虫が苦手だ・・・(汗
そんな私がサバイバル記事を書いてるんだから笑える、だが嫌いだったり苦手だったりする事はどうしようもないものだ。
ダメなものはダメなんだから仕方がないし強がって嘘も書けない・・・。
しかし・・・
いざ食べなくては死んでしまうという状況下に置かれた時、もしかしたら食べるかも知れないがそういう事も無い限りまず自分の人生で自分から進んで虫を食べることはないだろう。
(シロアリなら食べてもいいかも)
サバイバルな状況下になった時、魚介類や果物類、根菜類、野菜など他にも探せば見つかると思う。
戦時中や雪山遭難などで、空腹に耐えられず死んだ仲間を食べるというショッキングな事例がいくつかあるが、それも私は拒否するだろうし、共食いをしてまで生き延びる意味がそこにあるのか?と疑問に思うのは私だけだろうか?
中国などでは椅子やテーブル以外の四つ足なら何でも食べるとよく言われている、犬なども普通に食料として食卓に並ぶ。
日本でもイルカ漁が世界から非難され映画にもなったが、それはそこの長年の食文化として根ざしているもので安易に否定は出来ない歴史の重みがあるはずだ。
が、人間は別だ、例えばいくら腹が減って死にそうになっても私は我が家の猫を食べようとは思わない。
飼っている猫でさえ無理なのに人なんて尚更無理に決まっている。
私なら人として尊厳を保ちながら他の選択肢を餓死も含めて探すだろう。
<閲覧注意>↓
<実録サバイバル 食事編まとめ!昆虫食、死肉、生食い、MAN VS WILDシーズン2レビュー感想>