盆や正月の休暇を利用して海外へ旅行に行く、という方は多いのではないでしょうか。
そこで気になってくるのは、旅行先が安全なのかそうでないのか、ということ。
最近ではテロリスト関連のニュースが毎日のように放送されていることもあり、
滞在先のテロ情勢は特に気になる情報なのではないでしょうか。
この記事では、安全だと思っていた土地に隠された危険や、テロ情報の集め方について解説しています。
充実した旅行を達成するためにぜひ活用してください。
Contents
テロに遭わないための簡単な「テロ情報」の集め方
安全に見える土地に隠れた危機
さて、これを読んでいるあなたは、テロの脅威が少ない土地はどこなのか、逆に高い土地はどこなのか、ご存知でしょうか。
英国の外務省が作成した、「テロの危険性」を色で示す世界地図があります。
(The telegraph)
(出典:http://www.telegraph.co.uk/travel/maps-and-graphics/Mapped-Terror-threat-around-the-world/)
4段階に色分けされたその地図によると、日本やモンゴル、韓国、スイスなどが
テロの危険性がかなり低い国とされています。
しかし問題なのは危険性が高い国です。
・テロの脅威:かなり高
イギリス、フランス、スペイン、ロシア、トルコ、アルジェリア、チュニジア、エジプト、リビア、ケニア、イエメン、インド、パキスタン、アフガニスタン、ミャンマー、タイほか
・テロの脅威:高
イタリア、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ギリシャ、ボスニア、ウクライナ、スーダン、イラン、マレーシア、中国、ペルー、パラグアイ、カメルーン、モロッコほか
・テロの脅威:低
オーストリア、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、ベラルーシ、フィンランド、ウズベキスタン、カザフスタン、ベネズエラ、アルゼンチンほか
・テロの脅威:かなり低
ポーランド、ハンガリー、スイス、スロベニア、モルドバ、トルクメニスタン、ベトナム、ラオス、モンゴル、メキシコ、コスタリカ、ニカラグア、ボリビア、ウルグアイ、台湾、韓国、北朝鮮、日本など (引用元:http://buzz-plus.com/article/2015/11/15/terror-threat-around-the-world/)
この中には、多くの日本人が好んで旅行に行く国々が含まれています。
パキスタンやアフガニスタンはニュースで取り上げられることも多く、言い方は悪いですが
イメージ通りテロの危険が最も多い国に指定されています。
そして、そこに並ぶのはイギリス、タイ、ベルギー、フランスといった旅行先としてメジャーな国々なのです。
ところで、「旅行先としてメジャー」というのはどのような理由からでしょうか。
文化財、人柄、食事など、様々な要因があるかもしれませんが、その中には「安全性」も含まれていると思います。
お盆休みにわざわざ危険な土地に行きたがる人は少数派でしょう。
しかし、実はテロの危険が高いと知らずに旅行に行っている人が多いのが現状であり、
身の安全を望むのなら、私達は情報を手にすることに対し今まで以上に積極的になるべきなのです。
いかにして情報を得るか?
外国の安全性に関する情報は、外務省が運営している
「海外安全ホームページ」で国別に検索することができます。
たとえば「フランス」について検索をかけると、危険な地域はどこで、
その地域はどの程度危険なのかといったことや、
近年のテロ及び誘拐の情勢を知ることができます。
このようにして、旅行先の国が安全かどうか判断する目安を手に入れることができます。
それに加え、日本の外務省は各電話会社と連携し、海外へ渡る人々に向け
テロ情報などを携帯メールで配信する、という試みをしています。
詳しくは海外安全ホームページで知ることができますが、
外務省は「たびレジ」という情報配信サービスを運営しています。
この「たびレジ」とは、連絡先を登録した海外渡航者に向け、
渡航先の安全性に関する情報や、緊急事態が起きたときの
連絡メールなどを受け取ることができるというものです。
いざという時に国の発信する情報を受け取れるというのは
心強いサービスであると思います。
万が一テロに巻き込まれてしまった場合は、近くの日本大使館や、
外務省領事海外邦人安全課、邦人テロ対策室に連絡すれば対応してくれます。
その場合はメールではなく電話で連絡するようにしましょう。
NGO海外テロ・誘拐対策相談電話番号について
平成24年3月
- 外務省は、領事局邦人テロ対策室に、非政府組織(NGO)の方々から海外におけるテロ・誘拐対策についての相談を受ける電話番号を設置しています。
- この電話番号は、海外の危険地域
(危険情報「退避勧告」又は「渡航延期勧告」が発出されている地域。)で現に支援活動を行っているか、又は活動することを念頭に渡航を予定しているNGOの日本人職員の方(これからNGOに参加して活動しようと考えている方を含む。)が、海外におけるテロその他の重大犯罪(誘拐等)対策について情報収集できるよう、電話にて相談を受け付けるものです。
- なお、テロその他の重大犯罪以外の安全対策や、一般的な治安情勢、トラブル対策等については、領事サービスセンター
(代表:03-3580-3311(内線2902、2903)、直通:03-5501-8162)にお問い合わせください。また、当省におけるNGOに関する施策であってテロその他の重大犯罪対策以外のものについては、NGO連絡センター(代表:03-3580-3311(内線5867)、直通:03-5501-8374)にお問い合わせください。
●問い合わせ先:
外務省領事局邦人テロ対策室
電話:(代表)03-3580-3311(内線3043)
受付時間:平日10時00分~12時30分、13時30分~17時00分
(引用:海外安全対策>NGO海外テロ・誘拐対策)
おわりに、以上に加えて覚えておいてほしいこと
先程、テロの危険性を示す地図についてお話しました。
ここで理解しておいて欲しいことは、この地図は「テロ」の危険性にしか触れておらず、
危険度が低いからと言ってその国が安全であると言い切ることはできないということです。
たとえば、メキシコはテロの危険がかなり低い国とされています。
しかしそれは「テロ」に限った話であり、メキシコのマフィアの危険性、
特に残虐性はたびたび報じられている通りで、その脅威は警察署長のなり手が足りなくなるほどです。
安全に見える現代でも、その影にはどのような危険が潜んでいるかわかりません。
事前に情報を集め、自分の身は自分で守るという姿勢を日頃から養っていく事が必要です。
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