被災者が体験した実際に役立ったことやグッズなどを9つにまとめた。
去年の年末に「池上彰の日本が危ない」というTV番組の中でやっていたもので、これは役立つと思い備忘録がてら記事にしたので参考にしてほしい。
Contents
最新版!災害時に覚えておくと良い9つのポイント(池上彰の日本が危ない)
1、防風対策
台風などが予め来ることが分かっている場合は、雨戸を締めたりと対策をするといいのは分かっているが・・・
雨戸がない場合、または急に竜巻などが発生した場合は緊急性が必要となる。
その場合はとりあえずカーテンをしておくこと。
風で物が飛んできて窓ガラスが割れても、案外カーテンがガードしてくれる。
まったくカーテンをしていない場合はガラスは必ず飛散し、逃げる際足を怪我する可能性がある。
(出典:TBS)
2、昔の常識は今の非常識
地震のときトイレへ逃げむのはもう古い話。
以前はトイレには柱が4本あるから丈夫なので、地震の時は最適な場所と言われていたが、今は建築方法も多様化しており、必ずしもトイレだけが丈夫に作られているとは限らない。
仮に丈夫だったとしても逃げ込むのは得策ではない。
一番に考えることは「脱出」なので、玄関や外へ出られる空間を目指すこと。
トイレに逃げ込んでも、家屋自体が倒壊したらトイレに閉じ込められてしまう恐れがある。
ましてや火災などが発生しトイレのドアが開かないなんてことになったら最悪だ。
まずは脱出ルートを確保することだ。
(出典:TBS)
3、その他よくある間違った常識3つ
- 近所の用水路や河川の様子を見に行く
- 長靴を履いて避難する
- 車で避難
1の河川の水位などを見にいってから、逃げるかどうかを判断しようということだと思うのだが、わざわざ危険な方へ出向かなくてもラジオやテレビ、または自治体に確認を取れば済む話。
台風などによる災害のニュースでよく川に飲み込まれたとか、用水路で行方不明になったとか、沿岸などで高波にさらわれたなどの事故が後を絶たないのはそれが原因の一つだろう。
2の長靴を履いて逃げるというのも間違い。
水が長靴に入った場合、重くなり動きづらくなるので動きやすいスニーカーなどを履こう。
3、「車で移動。」
水位にもよるが、排気マフラーまで浸かっていたらエンジンが止まる可能性がある。
もし濁流の中で車がエンコしてしまったら、ただちに車外へ出ること。
判断が遅れてすでに水がドア付近まで達していたらドアは水圧によって開かなくなる。
そうなるとどんな怪力の持ち主でも開けるのはほぼ無理。
車内で溺死するケースは意外に多い。
だが次の項目で対策を書いたのでこのまま読み進めてほしい。
4、車のドアが開かない場合
水位が上がり車のドア付近まで浸かってしまったら、水圧によってドアは開かなくなる。
窓も閉めていたら電動モーターも動かないので、窓ガラスを割るしかない。
ガラスを割る道具が見当たらない場合は、あなたならどうする?
もしあなたが空手をやっていたとしても車のガラスは素手では割れないだろう。
そんな時はヘッドレストを外して写真のようにテコの原理も効かせてやると、簡単に割れる。
(出典:TBS)
ヘッドレストが外せないない一体型タイプのシートや、そもそもこの金属の棒の分が隙間に入らない場合もあるので、普段からガラスを割るためのレンチなどを用意しておきたい。
(Amazonなどで販売しているので一度はチェックしておこう)
もし万が一、外れなくなったシートベルトも安全に簡単に切断できる。
5、見の安全を伝える番号
災害時自分は無事だよと家族などに知らせる行政の番号がある。
「171」→(いない)と覚えておこう。
【使い方】(被災者側)
171をダイヤル
↓
自分の電話番号を入力
↓
メッセージを録音
(確認する側)
171をダイヤル
↓
被災者の電話番号を入力
↓
メッセージを再生
「メリット」
これに登録しておくと速やかに安否が確認でき、不明者リストにいつまでも載るということがなくなる。
6、防災ハザードマップ
ご自分の住んでいる地域のハザードマップを行政からPDFなどでダウンロード出来るので、いつでも見れるようにしておきたい。
最近のハザードマップは水害予想の他に矢印がついている。
その矢印は逃げる方向を指すもので、それに従えば一番近くの避難場所へ行けるようになっている。
闇雲に逃げるよりは効率的なはず。
7、絶対に持ち出したいものとは?
ここでテスト!
以下の4つの中から1つだけ持ち出せるとした場合、あなたなら何を持って逃げる?
- 水や食料
- 印鑑や通帳
- 薬やメガネ
- サバイバルグッズ
答えは最後で・・・
8、非常に役立ったと人気のあるものとは?
それはサランラップだ。
サランラップは戦時中に開発されたもので、銃器や弾薬を水で濡らさないために作られた。
今ではどこの家庭にもあるほど便利なものだが、災害時にも威力を発揮する。
例えば・・・
1、食器を洗わなくて済む
(出典:TBS)
2、紐にもなる
細くねじったラップだけでもそこそこの強度を持つ紐の役目を果たすが、それを3本で三つ編みにすればかなりの強度を持つ紐・・・というよりロープになる。
3、絆創膏代わりになる
4、保温効果が抜群
5、食器洗い時のスポンジに
災害時には一つあると重宝するだろう。
9、罹災証明書
災害が起きてしばらく後に忘れがちになるのが、罹災証明書(りさいしょうめいしょ)だ。
我が家が浸水や倒壊した場合ショックが大きく後のことを考える余裕がないもの。
しかし罹災証明書があれば財産を守れる。
罹災証明書を手に入れるためにまずは写真をとっておくことだ。
写真は被害を受けた建物のぐるりと外周を撮影、室内も出来れば撮影しておきたい。
※(倒壊の危険がある場合はやめること)
例えば床上浸水等の場合、水位がここまで上がってたという証拠にもなる。
ボランティアがきれいに片付ける前に惨状を記録しておこう。
そうすることで罹災証明書をスムーズに手に入れられるはず。
補助金や義援金、他に様々な援助支援がこの罹災証明書があれば受けることができる。
「メリット」
- 床下浸水と床上浸水では補助金の額も全く違ってきます。
- 修繕費の受け取り
- 仮設住宅の入居
- 軽トラなど無料でレンタルできるサービスもある
- 水族館などが無料になるところも
- メガネなど無料で作ってくれる
など・・・
地区により受けられるサービスは違うかもしれないが、被災者にとってはありがたいサービスは何かしらあるはずだ。
使わない手はない。
「罹災証明書がありますがこのお店では利用できますか?」と一応訪ねてみよう。
最後に
先程のこのクイズの答えは・・・
以下の4つの中から1つだけ持ち出せるとした場合、あなたなら何を持って逃げますか?
- 水や食料
- 印鑑や通帳
- 薬やメガネ
- サバイバルグッズ
答えは3の薬やメガネ。
災害時は水や食料などは支援が得られるし、印鑑や通帳がなくても身分さえ証明できれば、大抵はお金は引き出せる。
よほどのことがない限り(道が寸断し孤立じょうたいなど)、サバイバルグッズを実際に使うことはあまりないかもしれない。
一番困るのは持病などによる処方してもらった薬は、災害時手に入りにくくなると予想しておいたほうがいい。
病院や薬局も被災する恐れがあるからだ。
メガネやコンタクトレンズ、また体が不自由な人用の補助道具(杖など)こういったものは自分専用でないと使いづらいし、出来るだけ忘れないように持ち出そう。
災害は忘れた頃に来るのだから。