世界屈指危険な場所「アラスカ」毎年100万人以上の人々が訪れ500人以上が行方不明。
長い海岸線や森林・巨大な氷河が壮観な景色をおりなすアラスカ。
森林は約2万5000平方キロメートル。
アラスカの最高峰には多くの登山・スキーを楽しむ人達が集まる。
しかし毎年20人以上が亡くなる危険な場所である。
アラスカでは気温氷点下50度にもなる事がある。
凍傷になる危険性が最も高いのである。
今回ベアが挑むのは「単独で遭難した状況で生き延びる技」である。
Contents
ベア・グリルス実録!サバイバルDVD解説「アラスカ編」
「サバイバルで生き残れ」http://kaiketsu-no1.net/wintermountain/(参照)
持参する物・・スキー板・ナイフ・水筒・火打ち石だけ。
山頂にヘリが降りベアを残し、上昇していく。今回のベアのサバイバルをとくと観よ!!
1、雪山から尾根との自然の変化の恐ろしさとは?!
スキー板を装着し、急斜面を滑りおりるベア。岩肌が見える所まで滑り降りた。
荷物になるため、スキー板をここで捨てる(これが後に裏目にでる事になる)。これから先は歩いて下山する。
尾根に降り・・
「まだ雪が残っています。スキー板があれば・・よかったのですが(汗)」後悔!!
アラスカはありとあらゆる四季が入交り、難しいルートの一つである。
天候が変わりそうなのを予期し「グリセード(※注1)」で滑降するはめになる。
(※注1)
「グリセード」とは?
登山技術の一つ。固い雪の斜面を登山靴で滑降すること。
19世紀中ごろからヨーロッパ・アルプスで用いられた。
日本でも同様の技術はつえを用いて猟師たちが古くから行っていた。
春や夏の雪渓で多く用いられる。雪の斜面に靴底を平らにおき,かかとで制動をかける。
ピッケルはバランスの保持のために手に持つか,あるいはわきに持って雪面に軽く突いて滑らせたり,制動をかけたりする。
目の前には崖!!ルートを変えるが・・
氷河上になる。洞窟を見つける・・必ず氷の固さに注意しピッケルを刺し進む事。
スキー靴では重く歩きにくい。ベアさん番組の趣旨忘れて (^^;・・
「インナーブーツは履いておきましょう!!」(ベアさん・しっかり準備 (苦笑)
2、樹木限界線での注意点・避難所作り
ここはアメリカクロクマ・ヒグマの生息地である。体重500キロ・体長3メートル、簡単に人間の皮膚を切り裂く程の威力をもっている。
ここでクマに襲われ二人死んだ。薬きょうが見つかったがクマの姿はなかった。
アメリカクロクマ・ヒグマの生息地では?!
●ハンターが襲われるのは、音をたてずに近づくからである!!
一人の時は「音」を出す事!!➡「おーい!クマァー。クマァー」叫びながら進む
(ベアさんの場合は・・(^^; これだそうだ・・)
クマのテリトリーに入ったと思ったら移動しながら叫び、枝を叩いたりする事。
攻撃してきたら棒でクマの目を狙う事が1番である。
●「クマの便です。おぉー!!ベリー入りなのでこの近くにベリーの木があります」うんちの中のベリーを手づかみするベアさん(笑)・さすがサバイバルである(^^;
ベアさんを襲う!!アメリカハリブキ(※注2)の群生
北アメリカのアラスカからオレゴン州・アイダホ州北部にかけて、それに五大湖の周辺に分布しています。
渓流沿いの湿った林内に生え、高さは1~3メートルになる。
幹には長さ5~20ミリの黄色い棘が密生する。葉は心形で7~9裂し、長い葉柄がある。
6月から8月ごろ、茎頂の円錐花序または総状花序に小さな緑白色の花を咲かせる。
果実は球形の液果で赤く熟す。アメリカインデアンの人々は、この幹を湿布薬やトニック、風邪薬として利用した。
アメリカハリブキ群生抜けると・・落差60mのある滝にぶつかる!?
●かなり垂直の滝を降りる場合、崩れやすい岩があるのでしっかり確認しつつ降りる。
脚で身体を支えながら、腕は身体のバランスを取りながら慎重に降りる事。
雪解けの滝水であり、急流である。水圧のせいで人を背負っている様な重さである。
手が寒さで感覚がなく、握力がまったくでなくなる➡いち早く降下する事だ。
避難所作り・火おこしの方法
1、避難所作り(半ドーム型のシェルター)
トウヒ(※注3)・ハンノキ(※注4)が適している。
- ハンノキの若木を約10本用意する
- 木をたわめてピンと張った所に切り込みを入れ折る。
- 木の端を地面に刺し、若木の先端をまとめる。
- その上から、防水性・保温性を高める為、トウヒの葉を被せる。
2、火おこしの方法
ヤナギはつけ火に適している。(天候が雨だった為、何度か失敗する)
(※注3)トウヒとは?
氷期に本土まで南下して本州の広い範囲に分布を広げたエゾマツが、氷期の終わりとともに本州中部の山岳地に取り残された群落の子孫である。
当然、最終氷期には両者の中間点である東北地方にも広く分布していたが、現在は吾妻山より北の東北には分布しない。
これは、トウヒがあまり大量の積雪には弱く、この地域の山岳が世界有数の多雪地域であるためと考えられる。
(注4)ハンノキとは?
ハンノキの葉は、長さ5~13cm。基部はくさび型で、先端も尖っている。
あまり特徴のない葉であり、湿地や沼地に生育していない場合には、時として同定に困ることがある。
表面は無毛であり、裏面には脈腋にわずかに毛がある程度。
葉の縁には1mm以下の小さな突出した鋸歯がある。葉脈の側脈は7~9対である。
3、「また雨です・・もううんざりです!!(怒)」
(真夜中にガザガザ音がし、動物の気配に起きるベア・そして頭上からは雨が?!)
少し不機嫌なベア。雪解け水は早く冷たい。急流の流れに逆らわず、上流を向いて横切りわたる事だ。
~ベアボヤキ~「一人にしてほしい・・」(笑)
「サバイバルは常に孤独だ!」著書に書いているベアだった!!
4、ベア・クッキングNO1 「魚確保方法」
●川幅が広がり、アラスカ沿岸の入り江に到着➡キングサーモン・カラフトマス大漁。
釣り具がない時の釣りの仕方とは?!・・槍を作る!!
- 木を切り倒し、枝を落とす。
- 枝分かれのV字を適度な長さにし、V字をナイフで鋭くする。
- V字で魚を抑え込み、手で捕まえる。
- 川が深くさせない場合・・魚を浅瀬に追い込み捕獲する。
どうやって魚を「浅瀬」に追い込むか?!
- 川の中で「棒」と全身を使い、踊りまくる異様なベアさん (^^;
- 魚のエラに指を突っ込み、刺した部分にも指を入れる
「魚釣りには下流から近づく、そして忍耐が必要です!」と言いながら次から次へと魚を槍で刺しまくるベア(なかなか捕獲できず・・(^^; )
捕獲したサケを生食いするベアさん=クマ同然。(笑)
ウロコが小さい魚なら食べると「脂質」となり食べられるのである!!
- ベア・クッキングNO2 材料:貝
干潮の海は食料が豊富にある。
- 二枚貝(栄養豊富なので多めに取っておく)
- 貝を海藻で二重に包み蒸し焼きの様にして10分加熱しておく。
- 出来上がり。
救助を求めるには?
①貝を焼いた火を大きくし、その上に常緑樹をのせる。
~ベア実践~
風に煙が流されて、下方向に煙が流れてしまった (^^;・・
5、海氷での注意点とは?
丸太小屋を発見!!そこで手漕ぎボートを発見=サバイバル基本「チャンスを逃がすな」
①パドルはシャベルで代用する。➡ボートで海氷に出発する事にしたベアだった。
~1989年3万3000トンのタンカー「エクソンバルデス号」が座礁した~
~何千という海氷が水面に浮かぶ、見えている部分は一部で九割は水面下である~
ボートが浸水する?!
氷に当たり古いボートに浸水が始まる!!海岸まで後200mもある。
「泳ぐ」事に決めたベアは・・前方完全に沈み、急いで服を脱ぐベアさん><;
泳ぐ際に気を付けるべき事は?!
- 落ちた衝撃で水や空気が肺に入らない様にする!!
- 心臓発作になり命を落としかねない。
- 沖に上がったら「綿」の服を即脱ぐ事・「綿」は体温を非情に早く奪う為。
- 血流を戻す為、腕立て伏せをし血流を戻す。
「石の熱で身体を暖める」=石は熱が冷めにくいので寝転ぶ事。
海岸に向かって歩くベア。遠くから船のエンジン音が聞こえてきた!手を大きく降るベア。
船は気づき今回の「サバイバル」は無事に終わった。
まとめ
番組の趣旨を忘れ「インナーブーツは履いておきましょう」とベアさん(笑)。
番組は「遭難」であるから「インナーブーツ」を履いている人はいないだろう。
そんなベアさんだからこそ「親しみ」が持てるのではないだろうか。
「ベア・クッキング」でクマの様にサケを生でかぶりつく姿はまさに「ベア」である(笑)
機会があったら「ベア・クッキング」~サバイバル編~で集約してみたいとも思う。
きっと面白い記事になるだろう(笑)。
サバイバル方法は、基本的に変わらないが、この中で期待してしまうのは「ベアさんの行動・発言」であると思う。
ベアの著書に「決してあきらめるな!」と書いていて、今回雨続きで「もう~うんざりです」と弱音を吐いているベアさん(笑)。
今回の「アラスカ編」は自分にとってもチャレンジだった。気候が変わりすぎる「アラスカ」にどのようにこの記事をまとめたらいいか、結構難しいものになった。
しかし、ベアさんの面白いキャラが救ってくれた様な気がする。
冬山登山の事故・遭難で一番恐ろしい雪崩を回避する方法も是非参考に読んで頂きたい。
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