ロッキー山脈はアメリカ七州とカナダ二州に渡り、とにかく果てしなく広大である。
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ロッキー山脈 2005年6月ブレオン少年、ハイキング中姿を消す。四日後、8キロ先で発見された時、脱水症状であった。
何万人もの観光客が訪れ、年間の犠牲者は2000人。
ロッキー山脈の9月の天候は、日中18度、夜になると氷点下になる時もある。
その為『ロッキーには6月と冬しかない』とも言われている山脈である。
ハイイログマも生息しており、ハイキング中の夫婦が頭皮を剥がれたとの事件もあった。
過酷で疲労・孤独感・食料確保の困難さの中、ベア・グリルスのサバイバル術を紹介。
Contents
実録!サバイバル ロッキー山脈から5日間で生還せよ!ベア・グリルスDVDレビュー
ロッキー山脈・一日目
パラシュートで降り立ったベア。木に引っかかり、下18メートル。キャノピー(注意1)に捕まりながら、両足を揃えて着地してから回転する方法である。
(注意1)➡航空軍事としてのキャノピーは操縦席を覆う風防などの事を指す。また、パラシュートなどのかさ部分としての意味がある。
休む場所(シェルター作り)
支柱となる木を見つけ、そこに倒れた木をかぶせ「松葉・コケ」を被せてゆく。
寝床となる場所は、大量に松葉を敷き詰めていくのだ。
夜は0℃まで下がるが寝床内は5℃程暖かくなり、しかも保温ができ上下の放熱を妨げる役割もある。
武器・食料確保
ハンマーになる石で別の石を叩く➡鋭い石剣ができる(魚とり・火おこし・木も削る)
棒で松葉や枯れ葉を履く(ムカデ・蛇・ヤスデ:注意2)が生存場所としているため棒で薙ぎ払っておく必要がある。
刺されたら大事だ。
倒れた大木の下にガラガラ蛇がいた!
石で頭を叩き「死んだか?!もう一度叩こう!!やはり丸太の下を見る時は要注意ですね(汗)蛇は大っ嫌いなんですが、これも食料です」
ヤスデとガラガラ蛇➡食料ゲットする!!
※(ベアにとっては大体のものが貴重なタンパク資源なのだ)
火おこし
きりもみ式で行う。丸太に石でくぼみを作り、松葉を置ききりを回転させる(結構時間がかかる)
ベアクッキング ガラガラ蛇編
- 毒のある頭を取り、皮をはいでゆく。内臓が出てきた、これらを全て取り除く。
- 取り出しだ内臓を放置しない(クマや狼が内臓物を目当てにくる可能性が大きい為)
- 皮・内臓全て火にくべる。毒の詰まった頭部も火の中へ入れる。
- 肉の端を棒に刺し、巻き付けて焼く。肉が繊維に剃って裂けたら火が通った証拠。
夜の山は危険が一杯!
真夜中に?!コンパスがない時は?!星を頼りに進む事
「音がします。不気味なので見る事にします!(普通見に行かないと思うが汗・・)僕の正体に気づいた様です。
クマに見つかったら急いで撤収する事です!!あいにく真夜中です。
本当はこんな真夜中に飛び出したくありません!!逃げる決断をしました」
北極星の見方
北極星とは・・北斗七星の端にある2つの星を線で結び、その線を5倍伸ばした所にある。
希少な動かない星だからである。南に進路をとり進むのである。
- 小川の音を確認し落ち着いて進む事。
- 枝をかき分けて、足で地面の感触を確かめながら進む。
- 月が明るければ、40分もすれば目が暗闇に慣れてくる。
ロッキー山脈:2日目
体重270kgはある熊の足跡を発見?!立ちはだかる20mの渓谷!?
ダイビングをする時、脚は開かず、尻に力を入れ直立不動で飛び込む事である。
でないと骨折は免れないからである。川岸に上がる。川で食料を確保する。
ベア・クッキング ミミズ編
人間は1日6000キロカロリーは摂取しないと、注意力が落ちる。
ミミズ(80%たんぱく質)牛肉(20%)味は悪いが重宝する。予備に捕まえておく。
●味が悪い時は・・かまずに飲み込む事。
ベア・クッキング ガマ編(植物)
- ガマの実の部分からは、火おこし・保温にも使用できる繊維状のものを利用する。
- 軸の部分は、丈夫でよくしなる為、矢を作る事ができる。
- 根はよく洗い流し、天然スパゲティ(良質の炭水化物摂取)
ベア・クッキング (魚編)
川の近くにある水たまりに、魚が多くいる事あある・・それを利用する事にする。
- 魚の背後から静かに近づき、驚かすのは駄目。エラに指を入れ泥を洗い流す。
- 頭と内臓を引きずりだし、肉の部分だけ喰う(刺身)
- 大葉に泥を敷く、アガサの葉をその上に敷き詰める➡魚を置く➡葉を置く➡泥を塗る(約20分経過・白目になって飛び出しているのが、焼けている証拠)
- 残った魚は、90m離れた場所で保管(重しを付け枝につっかけつるしておく)
ロッキー山脈 3日目
水を必ず、煮沸食毒する事(サルモネラ菌・ジアルジアに感染しないように)
ロッキー山脈の川は、雪解けで平均温度は4度。川岸を歩くより流された方が体力温存。
リュックとビニール袋を一緒に入れ、ラフティングに入る➡足を前に川の流れに任せる。
足を前にだし、疲れたら岩に捕まり休憩をとる。
20㎞は流され、体調が悪くならないうちに,川から上がり身体を暖める。
運動(腕立て伏せ50回)➡心拍数をあげ体温を上昇させるため。
砂風呂を作るには?
- 火をおこし、勢いよく燃えだしたら、石を積んで熱する。
- 石が熱くなったら砂を被せる。
- 砂のベッドを作る。
その上でゆっくり休む事。疲労回復とデトックス効果もある。
ロッキー山脈 4日目
川は山道へ続き、そして道路へ続く。その先には町が!?
18メートル下の崖をロープで降りる。
道路まで歩き、そこでヒッチハイクしてミッションは無事に終了。
「ベア・グリルスサバイバルDVD徹底解説~ロッキー山脈~」の感想。
今回のミッションをクリアしたベア・グリルス。彼は言っている。
「疲労感・空腹・喉の渇き・孤独感・底知れね恐怖心」を克服する事もサバイバルの一つ。
諦めた時、サバイバルは終わりだ。
「最期まで諦めない信念」それを常に持っていないと過酷な「生き残り・サバイバル」には、絶対に勝てないだろう。
彼自身、遺言とも思える画像を流している部分には、視聴者に親近感を抱かせるだろう。
「山は何度も登っているが、こういう時に一番必要なのは”友の応援” ”仲間の声援”・・(中略)早く帰って家族の顏を見たい」と。
サバイバルでの一番過酷な状況化は「孤独」というやっかいな、代用も効かないものではないかと思う。
術や技能、体力はいくらでも努力すれば作れるが「心からの友達・家族」は簡単にはできないものである。
サバイバルを学ぶ前に、自分にとってかけがえのない「大事」なものを手にいれておく必要があるのかもしれない。
その「大事」なものの為に、乗り越えられる事も沢山あると思う。
現代社会の中でも、殺伐とした一種の「サバイバル」といえよう。
色んな状況化の中でも助けになるには「友」の存在なのかもしれない。得難い「友」を一人でも多く作るという術も身につけたいと思う。
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