ベア・グリルスのサバイバルDVDもシーズン3についに突入。
今回のサバイバル地は世界有数の過酷な大地=ハバ・カルフォルニア。メキシコ本土の西に沿う1000キロを超える半島である。
気温は夜の山岳地帯では、マイナス23度まで落ち込み、一方日中の砂漠では、50度以上に達する。そして半島中央には標高1500mの山脈がある。
この荒涼とした大地と岩山が広がる地で、ベア満身創痍に?!殺人的な暑さの中、生き物さえ生息しない過酷な環境に挑む!
シーズン1~2より過酷さが際立つシーズン3をレビューしていこう。
Contents
実録サバイバル「バハ・カルフォルニア編」ベア蜂に刺され顔面崩壊!
ハバ・カルフォルニア↓
過酷さヒートアップ!ベア満身創痍状態に?!
サバイバルの優先順位とは?
ヘリから降下するベアさんだが、着地に適した平地が全くない。いつものパラシュートで、標高1500mの乾いた川底を目標に、無事に着地したベアさん、深い砂が着地の衝撃を和らげてくれたのだった。装備をしまい、周囲を調べるベア。
サバイバルの優先順位の基本は以下の通り
- defense(守る)
- Rescue(救助)
- Water(水)
- Food(食料)
それぞれの頭文字をつなげて覚えて置くと良い。「DRWF」または「守救水食」とか自分なりに覚えやすい語彙に変えておくと良い。
まず第一関門の難関は「焼け付く様な「暑さ」である。しかしベアさんは言う
「この暑さに騙されてはいけません。この地は夜になると気温は氷点下にまで、落ち込むのです!」
「この環境では『水探し』に苦労します。しかし、完全に乾燥した様な川底でも、必ず水が見つかる場所があるのです」・・
巨大な岩元を掘り起こすベア。
「巨大な岩元には、水が集まる可能性があります。観て下さい!冷たく湿った砂がでてきました」・・しかし飲める程、十分な水分はない。
「下っていけば水が見つかるはずです。もっと低地を目指します」川底に沿って行くと『南』
水と食料を得るには、東の海岸へ向かう必要がある。
その為には「巨大な岩山」を登らねばならない。
「これを登ります!”千里の道も一歩から”と言いますが、ここではその一歩が『命賭け』です」
高さ150mの山はもろい為、足場が不安定である。しかし「頂上」に行かなければ、周囲を一望できず、脱出ルートも見つからない。ベアさんは、苦戦しつつ登る。
岩山の先に見えたのは・・・兵士でも、叶わない砂漠地帯だった!
「陸軍の一隊が訓練に訪れた際には、救助隊含む15人が、熱疲労で命を落とす・・過酷な挑戦になりそうです!」と、覚悟を決めたベアさんだった。
ベアさん災難続き・・
まずは「下山」だ。巨大な岩や急斜面があり油断は禁物だ。
「ここを下りるのは、無謀でしょうね。下の岩棚まで行きたいのですが、ここからだとかなりの高さがあります。ルートを探ってみましょう」
風化した岩はもろく、ほとんど直下行。転落すれば『即死』だ。
後60m程降りると、平地まであと・・少し!?だが・・
「そこで止まって!」
ベアの目線の高さと同じ位置(大変危険な状態のベアさん!)
『ガラガラヘビがいるぞ!ヘビは攻撃が素早く、瞬く間に襲ってきます!早く離れましょう!』
岩から岩へと「ピョン!ピョン!」素早いジャンプ力を見せつけるベアさん(さすが元軍人なれたものである)
日陰と植物が多くなってきた。
「食料が見つかりそうです!」意気揚揚とするベアさん。
「朽ち木があります!」
朽ち木をモジモジするベアさん「こんな大きい幼虫を見つけましたー!」
「蛾の幼虫でしょう!おっ!甲虫もいました!これが今日の僕の昼食です!」まず甲虫を食べるベア。
「バリバリ・・」
『マズイ!ブッーー!ブッーーー!』吐きまくるベアさん・・お気の毒でした。
「今まで何度も昆虫を食べてきましたが・・(言葉がでない(笑))・・舌を刺す様な刺激があれば、食べない方が無難です・・」ペッ!ペッ!何度も吐くベアさんだった。
今度は、幼虫の内臓を搾り出すベアさん・・オイオイやめとっけって・・(汗)。。
「寄生虫がいる可能性がありますからね!本当にマズイ甲虫でした!(口に幼虫を入れ)
『この幼虫も・・ヒドイ味です!』ふかぁ~い溜息をつくベアさん(笑)・・先行き不安だ!
岩をペロペロ・・生きる為には犬にもなる
「岩肌が濡れていますね。水を確保できそうです!水筒の残りも少なく、僕の体も水分不足しています」
「高い場所で降った雨が、岩を伝って流れてくるんです。しかし、飲める程、したたり落ちていません。そ~ゆ時は・・」
『ズッーー!ズッーー―!』
「岩肌をすするんです!」衛生的にど~なのか・・汗。
サバイバルは臨機応変に
「他にも水を集める方法があります!」
靴紐を利用する
- 靴紐をほどく
- 靴紐に結び目を作る
- 何十にも紐をねじりまくる
- その紐を岩の裂け目に押し込む
- 岩肌から流れ落ちる水が紐に集まる
- 水筒に落ちる様にセットする
30分程、必要なのでその間周囲の探索にする事にしたベアさん。
この土地は、かつて「開拓」が試みられたが、過酷な環境に阻まれ断念した地である。
そこでベアさんはある物を発見した。『古い車』である。ボンネットを開けるベアさん。
「これは修理すれば使えそうです!プラグがあれば走るかなぁ?・・冗談です」(見事スベッたベアさん 汗)・・まぁ~それはさておき、廃車から色々、物色するベア。
- ワイヤー(罠を仕掛けるのに利用)
- 座席シート(毛布に利用)
「大収穫です!」と大喜びのベアさんだった。再び、周囲を探索するベア
「見て下さい!動物の足跡です。おそらく『スカンク』です。」
「爪の跡が4か所と肉球の跡が、はっきり解ります。」
「キャンプを張り、罠を仕掛けます。ヤナギの木も豊富です。これを罠のバネに使います。」
「スカンクは行動範囲が広い為、捕獲するには罠の設置場所が決め手になります。」
「この場所ならよさそうです。岩の間に隙間があり、通り道になっています。岩を登らず、隙間を抜けるはずです」
この予測が後に見事に的中する。・・・ということは・・・
「ここに仕掛けます」・・決めたベアさん。
- ヤナギの枝を土に刺しバネ状にする。
- 車のワイヤーを2回程巻き、輪っかを作る。
- ヤナギに結び、もう一方を地面に固定。
- 木の枝を挟み、これが留め金になる。
- 枝を並べて傾斜をつけ獲物が通り安くする
- 落ち葉で隠し、罠の完成。
・・果たして「スカンク」は罠にかかるのだろうか?・・お楽しみである。
それまでにシェルター作りをする
<シェルター作り=差し掛け式>
ベアさんクマの様に、木のぶら下がり枝が折れ枝ごと落ちた・・「これが支柱になります」と、枝を抱いた「クマのプーさん」の様だ(笑)。
〇差し掛けシェルターとは?
同じ高さの二本の木を繋ぐように渡した枝に、枝や木の葉を45度の角度で立てかける。
雨を防ぎ熱を逃がさない為に、屋根を草で覆う。
地面にはベアがキープした『廃車』の座席シートを敷くだけで、完成だ。
「快適そうです!」とベア自画自賛する(笑)。焚き木を集めたら、罠の確認へ行く。
ベアVSスカンクの臭い戦い!
罠の180m手前から、悪臭が漂ってきた。
「スカンクが罠にかかっています!物凄い悪臭です!まるでタイヤが大量に燃えている様な臭いです!」しかしベア嬉しそう食料ゲットだ!逆さにぶら下がっているスカンク(汗)
〇スカンク捕獲するも?!
狂犬病ウィルスを持つ危険があり、その上悪臭を放つ液体を3m先まで飛ばす事が出来る。防御の為、液体を尻から噴出させる。目に入ると、一時的に視力を失うのである。
『上手な近づき方を教えます!』とベア。
- できるだけY字の枝を見つけ、そこに上着をひっかけ「盾」にする。
- 液体防御の為である。
- 上着の盾を前にして、吊る下げられたスカンクをすかさず、上着で包みこむ。
『ヒドイ臭いですこれは・・本当に・・ゥゥゥ・・」
ブッーーー!ブッーー!(息ができずコメントできないベア(笑)やっとの思いで一言!
『最悪です!』悶絶状態に陥るベア
頭を素早く切り落とす➡苦しませたくない
「こっちが・・あたま・・」とナイフに刺した頭を見せるベアさんだが・・呼吸困難なためコメントできない(笑)。
ベア・クッキングまでの道のり
シェルターに持ち込んで「料理」する訳には、いかない(悪臭の為・・(笑))
『強烈すぎます!』確かに・・
棒で突きながら、スカンクの解説を(苦しい中)してくれるベアさん・・
「強烈な悪臭の出所はココです!」カメラはしっかり『スカンクの肛門』を捉える(笑)。
「スカンクは肛門付近から分泌液を、噴出させます」・・なるほど~(笑)。
〇ベア・クッキング
料理)スカンクのバーベキュー
材料)スカンクの胴体
- 二本の枝でスカンクの死体を火に入れる
- 尻の部分を斬り落とす(臭腺がある為)
- しっかり火を通す(狂犬病防止の為)
- 高温でしっかり焼く(ウィルス死滅させる為)
ナイフで肉を切り取り口へ・・『マズイ!』
「まるでステーキーに犬の糞を塗りつけた様な味です」
(犬の糞を食べた事があるのか?と突っ込みを入れたくなったが・・・でもこの人ならもしかしてと思ってしまったw)
それでも、食べるベアさん!『サバイバルを続ける為の栄養源です!』
(ふと思ったのだが、やはりファブリーズ程度の消臭剤では太刀打ちできないのだろうか?)
「寝床に入る前にシェルター付近に、焚き木を広げていきます。」
「これで何とか氷点下の夜を乗り切れます。岩が熱を反射してくれますし、暖かいシェルターもあります。」
「ただスカンクの悪臭が、まだ残っています。辺りに染みついてなかなか寝付けません」
と言いつつ、眠りに着くベアだった。
ヘビを喰う
2日目の朝を向かえるベア
「少し暖かくなってきました。何とか眠る事ができました。スカンクの臭いには、もう慣れた様です」
今日は気温が上がる前に、より『水』の少ない砂漠へと、出発する。
「この草を見て下さい。中は空洞です。水があればこれを、ストロー代わりに水を飲む事ができます」と枝を数本キープするベア。
「この崖を掘ってみましょう。標高が低いので水が見つかるはずです」・・岩元を掘るベア。
「砂が冷たくなり、湿っぽくなってきました。水に近づいた証拠です。でてきましたよ!大量の水があります」
〇砂の中の泥水を飲む為に準備
- 焚き木の炭を折った空洞のストローに詰める。➡炭が毒素・化学物質を浄化
- 草も詰める➡砂や小石の除去
- Tシャツの端を斬り、ストローにかぶせる
「Tシャツのせいで汗臭いですが、十分に飲めます。」
「戦闘機のパイロット達も撃墜時のサバイバルに備え、ストローを支給されます。」
「彼らも、似た様な方法で生き抜きます。水分補給は、これで完了です」
ベアハチミツ争奪戦?惨劇の始まり!!
「ハチを見かけたので、ハチミツを採る為、ハチの巣を探します。険しい道のりです。」
ベア、撮影隊に「待っててくれ。ハチがいました」・・喜ぶベアさんだが?!
「この穴から出てきます。ハチミツを得る絶好のチャンスです」
「房状のハチの巣が5つあり、ハチが集まっています。しかし!注意が必要ですアフリカミツバチなら、危険です。」
「とても攻撃的で人間を襲う事もあります。大群で襲い、時には「命」さえ奪います。」
「なんとかハチミツを分けてもらいましょう」(名前がベアだけに蜂蜜には目がないようだw)
ハチが服の中に入らない様に、全てのボタンをかけ直し、Tシャツでマスクをし、火を起す。
ハチの巣の前で、火をたき「生草」を入れ、煙で動きを鈍らせる作戦・・だが?!
火が激しすぎて、巣に燃え移ると、察した『ハチの軍団』は興奮し始めた!
御馳走に目がくらみ、押さえきれない衝動のベアさんは・・
「穴に手を入れます。巣を採ります、暴れないでくれぇ~汗」と、巣を奪ったベアさん(笑)。
「手に集まってきてますが、絶対叩いてはダメです。おっ!おでこに止ました。あってに行ってくれぇ~。」
「ゥゥゥ・・額を覆わなかったのが、失敗しました。刺されました・・」(これが惨劇の始まりだった(笑))
「おでこを刺されました。(カメラマンに)抜いてくれるかい?小さな針があるはず・・抜けました。」
「刺されましたが、『ハチミツ』は獲得しました」
「甘くてとても、おいしいです!小さいハチなのに強烈な一撃でした(確かに・・)」
エレファントマン顏に変形したベアさん!
(砂漠に入り)気温50度まで、上昇。更に2時間前の「ハチの巣争奪戦」がベアの『命』を脅かす事態になった。
「目も鼻も・・まるで『エレファントマン』の様です」・・ハチに刺されて、顏中腫れまくっている。アレルギー反応からアナフィラキシーを起せば、呼吸困難に陥り、やがて気を失ってしまう。
(蜂に刺される前↓)
「目の腫れと眩しさで、前が良く見えません。腫れが酷くならないか心配です・・皮肉ですねぇ~。」
「これまで僕はもっと、巨大で危険なクロコダイルやヘビも相手にしてきたんです。それが・・ハチにやられるなんて」
この過酷な自然では、命を落とす多くの要因がある。
①猛暑 ②鋭いサボテン ③猛毒ヘビ
腫れた『エレファントマン』の様な顏でトボトボ歩くベア。
「止まって!ニシキダイヤヘビです!これは危険です!このヘビが危険なのは、簡単に人の命を奪います、そして決して逃げない事です。」
(ベアさん棒を持って構える)刺激すれば、人間でさえ追いかける事です!」
ヘビVSエレファントマン
両目が腫れ、視界が狭い中ヘビとの格闘が始まる!?「何とかして一撃で仕留めます!」
ヘビの頭を棒で三回は叩きつけ、潰したベア。トドメの一突き!頭をナイフでグッサッ!
「やりました。緊張しました。何しろ相手は猛毒を持つ、狂暴なヘビですからね!」
首を切り落としても、まだ動く胴体・・
「これが頭です!」
足で胴体を踏みつけ「これが牙です。ここから獲物の命を奪う猛毒が分泌されます」と・・エレファント・・じゃないベアは言う。
危険な毒ヘビな頭は斬りおとしたら、必ず埋める事、踏みつけたりしたら大変な事になるからだ。
火を焚き、早速ベア・クッキングの始まりだ。
〇ベア・クッキング
料理)ヘビの丸焼き
材料)ニシキダイヤヘビ
- 死んだばかりのヘビは、「皮剥き」は内臓も簡単に、取り出せる
- 生肉は『サナダムシ』などがいる危険がある為、焼くのが1番ベストである
- 火の強さは、5秒程手をかざし熱がきたら適温
(十分な火力かどうか確かめるベア。手をかざして5秒で熱さを感じたらOK)
30分ほど待つ・・・
その間、ベアさんは腫れた目を休める。ヘビの肉が繊維状になったら、十分に火が通った証拠。
食べるベアさん
「なかなかです!鶏肉と魚の中間の様な味です」
最後は、サボテンの平地から砂漠へ入るベア
海を目指し、東へ進むベア。この砂丘の向こうには、塩盆地帯が続く。
「熱い糖蜜の中を歩く感じです。」砂漠を抜けたベア・・このまま東へ。ベアは西風を背に進む。
「この先も乾きとの戦いが、続きます。そこで尿も無駄にしない様に、このヘビの皮に入れ持っていきます」
〇『ヘビ皮シッコ水筒』の作り方
- ヘビの皮の端を結ぶ。
- 皮の中に〇〇コを入れ、シッコを入れる。
「狙いが定まりませんね!」・・そ~なのか?!皮をかぶせればいいと思ったが(笑)・・
ヘビの皮だから?細いのか?!どっちが?!
お見事!シッコが入った『ヘビの皮』を首に巻き、出発するベア。
塩盆に入る。面積約1300平方キロに広がる塩盆は、砂漠と海を隔てる壁になっている。
気温55度に達する、この地に生息できるのは「ハエ」のみ。
「塩の塊です。これでは動物は生きられません。行きましょう」
1時間に、1.5ℓの水分を失い『熱疲労』の危険もある。ベアさんの選択肢は一つ。
「できれば避けたかったのですが・・生死を左右する状況では、自分のシッコが『命』を救うんです。」
「もちろん味には・・期待できませんがね・・」
ブッーーーと吐きそうになるベアだが、こらえた。
「お酒は好きですが、ヘビの皮と尿のカクテルは飲めたものでは、ありません」(誰でもそ~だ)
「まだ少し残っている・・・」と最後まで飲み干すベア。
「これでもう少し、前に進めます」ヘビ皮を、再び首に巻き、出発だ。
すでに元気がないベア・・トボトボ歩きだす。
塩盆を抜けると・・人間がいた痕跡があった。
「ゴミです。どこかに人がいるはずです」トボトボ歩き、前に進むベアさん。
やっと『海岸』に辿り着き、脱出に成功したベアさん!海がベアを迎えてくれた!
「大自然は、人間にとって味方でも、敵でもありません!」
「サバイバルで重要なのは、経験に裏付けされたスキルと常識、そして必ず『生還する』という強い意志です!」
(一枚・一枚服を脱いでいくベアさん)海に飛び込み、プカプカと浮かぶベアさんだった。